進撃の巨人「座標」とは?能力や発動条件を解説
「進撃の巨人」の一番重要な要素といえる【座標】という概念があります。
作中で何度も言及されていますが、結構情報量が多く理解するのが難しいと思っている方も多いのではないでしょうか。
本記事ではそんな方のために、「進撃の巨人で出てきた座標に関する知識」をまとめました。
座標について詳細に解説していきますので、知識を整理したい方はぜひご活用ください。
【座標とは何か?】
進撃の巨人の中で座標という言葉が用いられる際には以下の3つの用法があります。
①単純に始祖の巨人を言い換えた言葉のこと。
②始祖の巨人が持つ「巨人を操る力」や「エルディア人の記憶を操る力」のこと。
③120話でエレンとジークがたどり着いた始祖の力を使用できる「精神的な空間」のこと。
結構多義的な言葉なので上記のようにいろいろな用法で使われますが、まとめると①~③のようになります。
巨人になることができる人種であるエルディア人は、全員が見えない道でつながっていると作中で語られます。
具体的に言うと、九つの巨人の力を持つ誰かが死ぬとそのすぐ後に生まれてくるエルディア人の誰かに能力が引き継がれるなど、エルディア人は何らかの結びつきがあるということです。
九つの巨人の力を持っている者が致命傷を負っても自己修復できるのはこの結びつきのおかげだとも語られます。
その中心点にあるのが座標である始祖の巨人なのです。
【座標の能力を使用する条件】
始祖の巨人以外の九つの巨人の力は、その能力を持っている人間の脊髄を食べると受け継がれるようになっています。
しかし始祖の巨人の能力である座標の力を使用するにはそれ以外にも条件があります。
その条件は2019年10月時点の情報だと以下の2つになっています。
①王族の血が流れている者が始祖の巨人の力を受け継ぐ。
②王族の血が流れている始祖の巨人以外の九つの巨人の力を受け継ぐ者が、始祖の巨人を受け継いだ者と触れ合う。
①のように王族の血が流れている者が始祖の巨人の力を受け継いだ場合、「不戦の契り」という契約に縛られてしまい座標の力を発動することができません。
「不戦の契り」を唯一回避する方法が②のような方法となっています。
②のパターンで座標の力を行使できるのは始祖の巨人の力を受け継いでいる者となっており、王族の血を引く巨人の力を持つものは行使できないようになっています。
作中では②のパターンのように始祖の力を持っているエレンと王族の血を引き巨人の力も持っているジークが触れ合うことで、座標へと到達しました。
以上が座標の力を使用する条件となっています。
【座標の持ち主の変遷】
最初に座標を持っている始祖の巨人の力を手にした人物は「ユミル」となっています。
2019年10月時点の最新話である122話でユミルが実際にどうやって能力を会得したのかが描かれました。
【ユミル回想】
参照元URL https://twitter.com/
原始的な村のようなところに住んでいたユミルは、豚を逃がした罪をなすりつけられ、他の人々からまるで獣を狩るかのように追われる羽目になります。
目をえぐられ弓が体に刺さりながらもユミルは大きな長い木にたどり着きました。
その木の中には大きな穴が開いておりユミルはその穴の中に落ちていきます。
穴の中は深い水が溜まっており、奥のほうに人間の背骨のようなものがありました。
それに触れた瞬間、ユミルは巨人の力を手に入れるのです。
ユミルはその力を得た後、奴隷のように王に仕えていきます。
そしてユミルが亡くなった後はユミルと王の間に生まれた3人の子供である、マリアとローゼとシーナがユミルの背骨を食べることで巨人の力が受け継がれていきます。
ここからどうやって九つの巨人に分けられたのかどうかはまだ明かされていませんが、始祖の巨人に関しては代々王家が継いでいくことになります。
始祖の巨人の力を受け継いだ王族であるフリッツ家は長らくエルディアを治めていました。
しかしフリッツ145世が始祖の巨人の継承者となったときレイス家と名前を変え、エレンたちの住んでいるパラディ島に移住。
それ以後はレイス家という始祖の巨人を持った王族が壁内の人類の王として人々をおさめていきます。
そしてウォールマリアが決壊した日にエレンの父であるグリシャが始祖の巨人の力を持っていたフリーダ・レイスを食べて始祖の巨人の力を受け継ぎます。
そのすぐ後にグリシャを食べたエレンが座標の力を得ることになるのです。
【ジークはなぜ座標を求めるのか?】
参照元URL https://www.youtube.com/
ジークはマーレで育ちましたが、エルディア人の自虐的な歴史観ではなく父グリシャからエルディア人を正当化した歴史を学び育ちました。
それゆえジークは両親のためにマーレの戦士となって巨人の力を獲得し、パラディ島へ行って座標を得るために努力することになるのです。
しかし両親の活動が知れ渡ったことを知ったジークは良心の呵責に苛まれながらも両親を通報してしまいます。
結局のところジークもマーレに住む他のエルディア人と同様、自虐的な歴史観に侵されておりこの世に生まれてこなければよかったという考えから抜け出せなくなってしまうのです。
そして成長したジークは座標の力を使ってエルディア人全員の子供をできなくするという方法を思いつきます。
子供が生まれてこないようにして100年ほど待ちエルディア人を世界から葬り去るという考えです。
ジークはこの方法で世界の人々から巨人の恐怖を取り除き、これ以上エルディア人たちにの生まれてきた苦しみを与えないということを達成しようと考えています。
ゆえにジークは座標を求めるためエレンと結託しようと考えているのです。
【エレンが座標を求める理由を考察】
参照元URL https://www.youtube.com/
原作ではエレンもジークと同じ考えで座標を求めているという描写がなされてきましたが、エレンは120話の時点でそれを否定します。
エレンの目的はまだ明らかにされていませんが、122話で座標の力を用いて壁の中の巨人を操る「地鳴らしの能力」を発動させます。
単純な予想としては人類をすべて滅亡させることやエルディア人以外の人類をすべて滅亡させることなどが思い浮かびますが、120話の時点でジークの考えを否定したので別の目的がエレンにはあるのではないかと予想できますし、少年漫画的にどうなのかという観点からそれも違うような気がします。
なんにせよエレンがなぜ座標の力を行使するのかは物語の全体に深くかかわっていることなので、考察が好きな方はこの辺りを考えてみると面白いのではないでしょうか。
座標に関しての能力はおおむね作中で明かされましたが、それをどう利用するのかはこれから判明すると思うので楽しみなところです。
進撃の巨人という作品自体もそろそろ終盤に差し掛かっていて盛り上がっていますので、非常に続きが気になります。
この記事にて座標の知識が整理され、作品をより楽しんでいただければ幸いです。