かぐや様は告らせたい【最終回】の動画を視聴する方法！

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「花火の音は聞こえない」（後編）

（今日は花火大会に行くの・・・！）

今日の花火大会を楽しみにしているかぐやは浴衣に着替えてワクワクしています。

旅行に行っていて来れないはずの千花も、旅行をキャンセルして花火大会へ来れることになりました。

「いってらっしゃいませ」

早坂に見送られて部屋を出ようとしたかぐやでしたが、そこへ本家の執事がやってきて、花火大会へ行ってはいけないと言われてしまいます。

「ごめんなさい。今日はいけなくなってしまいました。本当にごめんなさい」

集合していた白銀、千花、石上のもとへかぐやからのメールが届きます。

「かぐやさん・・・」

千花はとても悲しそうな目をしていました。

その頃、かぐやは自分の部屋のベッドに突っ伏し、絶望していました。

みんなといることの楽しさなんて知らなければよかった、知らなければいつもと同じ夏休みだったのに。

けれど大丈夫。

夏はもう終わるから、と自分に言い聞かせるかぐやでしたが、花火が上がり始めるとこらえきれなくなって嗚咽し始めます。

そしてツイッターに「みんなと花火が見たい」とつぶやきます。

それを見た白銀は「了解」とつぶやき、自転車で走り始めました。

一方同じくかぐやのツイートを見た早坂は、「かぐや様。いつまでそうしているつもりですか？　らしくないです。普段だったら、手段を択ばず家を抜け出してるところじゃないですか？」と声をかけます。

しかしかぐやは何もかもうまくいかなかった、もうみんなと一生会えないんだわ、と言い出します。

早坂はこの夏休みに白銀と会えなかったことはかえってよかった、会えない時間に愛は育つものです、といってかぐやを励まします。

この夏休み、白銀もまた会いたかったはず。

なのに会えなかったからこそ、偶然会えた時に欲望が爆発するはずだ、という早坂の言葉にいつもの覇気を取り戻すかぐや。

早坂の助けを得てロープで外へ抜け出すと、そこにはタクシーを止めて一服している都内ラーメン四天王の一人、高円寺のＪ鈴木がいました。

突然現れたかぐやに驚くＪ鈴木に「浜松町の方までお願いします」とかぐやは言うのでした。

かぐやの部屋には、かぐやに変装した早坂が窓の外の花火を見ていました。

その早坂の姿を見た白銀は「そういうことか」とつぶやき、石川と千花にかぐやがそのあたりにいるかもしれない、とメッセージを送ります。

メッセージを受け取った石川は千花を残してかぐやを探しに行きます。

かぐやはタクシーの中で連絡を取ろうと電話をかけますが、電話は通じません。

そして渋滞でタクシーも動かなくなっていました。

Ｊ鈴木に花火大会の交通規制で渋滞しているからこのままでは間に合わないと言われ、かぐやはそこでタクシーを降りて走っていくことにしました。

きっと会えると信じて走るかぐやですが、結局みんなと合流することはできず、会場へたどり着いた頃にはもう花火は終わってしまっていました。

「私も見たかった・・・花火・・・みんなと・・・・」

涙を流すかぐやに「だったら俺が見せてやる」と言って現れたのは、白銀でした。

白銀に手を引かれて路地を出ると、そこにはタクシーと千花、石上が待っていました。

タクシーに乗り込むと、今日千葉でやっている花火大会へと向かいます。

今から20分で千葉まで行くのは厳しい状況でしたが、試してみる価値はある、と白銀。

タクシー運転手のＪ鈴木もその意気込みに応えます。

「ちょいと飛ばしますよ。会社には内緒にして」

トンネルを抜けると、夜空にはたくさんの花火が上がっていました。

窓から花火を見上げる一同。

しかしかぐやは花火ではなく白銀の横顔に目が釘づけになるのでした。

「かぐや様は避けたくない」

夏休みも終わり、2学期が始まりました。

白銀は花火大会の時の自分の言動を思い出して恥ずかしさで一人生徒会室で悶絶していました。

花火大会の時は必死になっていて気が付かなかったのですが、後から考えるとイタい発言の数々は黒歴史でしかなかったのです。

しかもかぐやは白銀と目を合わせようとせず、彼を避けていました。

しかしかぐやが白銀を避けているのは彼を意識してのことでした。

夏休み前のように自然に話しかけようとする2人でしたが、意識するあまり声をかけることはできませんでした。

しかし結局、意を決して2人は歩み寄り、かぐやは話し始めます。

「私、会長にどうしても言いたいことがあるんです。

会長、花火の日・・・（言わなくちゃ、ありがとうって）」

その時自分の持っているコロコロの柄が白銀に当たっていることに気が付くかぐや。

「あ、痛かったですよね・・・・」

それを聞いて「会長、花火の日、イタかったですよね」と言われたと勘違いした白銀は生徒会室を飛び出すのでした。

かぐやはそれを追いかけます。

校内はいつもの通りでした。

そして白銀に追いついたかぐやは心の中で思います。

「必ずあなたに言わせてみせる。好きだって」