魔法少女のアニメでの鬱展開はなぜ増えた?おすすめの作品5選もご紹介
数あるアニメの中でも、魔法少女が登場するアニメは「かわいらしい」「小さい女の子向け」といった印象がある方が多いと思います。
しかし、近年では「魔法少女まどか☆マギカ」に代表されるような鬱展開の魔法少女アニメも増えてきています。
ではなぜこのような鬱展開の魔法少女アニメが増えてきたのでしょうか?
今回の記事では、鬱展開の魔法少女アニメが増えてきた歴史的背景や、代表的な鬱展開アニメ5選を紹介していきますので参考にしてみてください。
【魔法少女アニメの登場】
【初期の魔法少女アニメ】
魔法少女のアニメとして最初に登場したのは、1966年放送の「魔法使いサリー」です。
「魔法使いサリー」は大ヒットを記録し、多くの女の子が憧れる理想の存在となりました。
1969年に放送された「ひみつのアッコちゃん」もこれに続く形で大ヒットしましたが、ここでの主な視聴者層は小さい女の子たちでした。
【美少女戦士セーラームーンの大ヒット】
1980年代に入ると、もともと少女向けだった魔法少女アニメが多様化していきます。
空想の世界の住人であるサリーやアッコちゃんよりも、現実に存在している「アイドル」と「魔法少女」が結びついて行き、結果として大人の男性のファンが増え始めました。
1992年から放送された「美少女戦士セーラームーン」は、複数の魔法少女が協力して戦うというスタイルを確立した作品で、以降の「おジャ魔女どれみ」や「プリキュア」などにも大きな影響を与えています。
【魔法少女アニメとアイドルブーム】
1980年代の魔法少女アニメ作品は、同時期のアイドルブームの影響を大きく受けています。
「魔法のプリンセスミンキーモモ」やスタジオぴえろの魔法少女シリーズでは、アイドルをモチーフにしていて、かなりの人気を誇ったようです。
【アニメファンの年齢層の多様化】
【アニメはもともと子供が楽しむものだった】
1990年代の初頭まで、「アニメは子供が楽しむもの」というイメージがありました。
今でも子供たちに人気の「ちびまる子ちゃん」や「サザエさん」などの作品は、この頃までに制作されているものが多いです。
放送時間帯も夕方からのアニメが多く、学校帰りの子供たちをターゲットとしていたことがうかがえますね。
【アニメファン層の高年齢化】
1995年放送の「新世紀エヴァンゲリオン」の登場によって、アニメは大人も楽しむようになり、その視聴者層は高年齢化していきます。
この頃から成人男性をターゲットにしたアニメが増えはじめ、深夜アニメの需要も高まってきます。
その結果として生まれたのが2006年放送の「涼宮ハルヒの憂鬱」で、以降は深夜アニメ全盛の時代といえるでしょう。
【「オタク」と「萌え」】
「オタク」という言葉が生まれたのは1980年代と言われていますが、世間に浸透したのは2000年初頭でしょう。
この頃には「萌え」という言葉が使われ出し、2005年には流行語大賞を受賞します。
いわゆるオタク男子を主人公にした「電車男」のドラマ化も2005年のことで、「オタク」や「萌え」という言葉が一気に広まりましたね。
【大人向け魔法少女アニメの登場】
【カードキャプターさくら】
1980年からはじまった魔法少女アニメファンの多様化を語る上で欠かせないのが、1996年に放送された「カードキャプターさくら」です。
「美少女戦士セーラームーン」によって体系化されたバトルヒロインとしての要素を継承しつつも、「萌え」という要素が取り入れられています。
これらが多様化していたアニメファン(特に成人男性)に受け入れられた結果、「カードキャプターさくら」は大人向けの魔法少女アニメとして確固たる地位を築きました。
【深夜アニメへの進出】
「カードキャプターさくら」が登場した後にも、その流れをくむ「プリキュア」シリーズなどの人気作が続々と放送されました。
そんな中ではじめて深夜アニメとして放送されたのが、「魔法少女リリカルなのは」です。
「魔法少女リリカルなのは」は子供向けではなく、大人向けに制作された最初の作品でしたが、内容は今までの作品と同じくポップなもので、鬱展開とはいえないものでした。
【新房昭之監督】
「魔法少女リリカルなのは」のシリーズ初作品の監督は、のちの「物語」シリーズも手掛ける新房昭之監督です。
さらには後述の「魔法少女まどか☆マギカ」の監督でもあります。
「魔法少女リリカルなのは」での深夜アニメ制作経験が、「魔法少女まどか☆マギカ」でも活かされているようですね。
【鬱展開の魔法少女アニメの登場】
【魔法少女まどか☆マギカ】
2010年代に入っても、大人向けの魔法少女アニメが増える流れは止まりません。
特に「魔法少女まどか☆マギカ」は、アニメ界全体に衝撃を与えた作品であるといえるでしょう。
「魔法少女まどか☆マギカ」では第3話にしてメインキャラクターの1人が殺されてしまい、それを皮切りに一気に鬱展開となっていきます。
劇場版が公開された際には、内容を確認せずに映画館へと行ってしまう家族連れが多かったようで、作品の途中で子供と一緒に席を立つ方もいたそうです。
このように「魔法少女まどか☆マギカ」は従来までの魔法少女作品とは一線を画すもので、これ以降は鬱展開の魔法少女アニメが多く制作されるようになりました。
【増え続ける鬱展開の魔法少女アニメ】
「魔法少女まどか☆マギカ」の放送から現在まで、「魔法少女育成計画」や「魔法少女サイト」など鬱展開を迎える魔法少女アニメは増えています。
一方で、従来型の子供向け魔法少女アニメを制作されており、完全に二極化していると言えるでしょう。
これからの魔法少女アニメがどのような変化を遂げていくのか、注目していきたいですね。
【子供向けなのに鬱展開のアニメ】
長い魔法少女アニメの歴史の中では、子供向けに作られたにもかかわらず鬱展開のストーリーとなるアニメもありました。
1982年と1991年に放送された「魔法のプリンセス ミンキーモモ」は、主人公のモモが交通事故で命を落としてしまったり、世界から夢や希望が消えてしまったりと、とても女児向けに作られたアニメとは思えない最後となっています。
このことから、鬱展開の魔法少女アニメの元祖は「魔法少女まどか☆マギカ」ではなく、「魔法のプリンセス ミンキーモモ」であると言われることも多いようですね。
【鬱展開のある魔法少女作品のおすすめ5選】
【魔法少女まどか☆マギカ】
【公開日】 | 2011年1月 |
【視聴時間】 | 各話24分(全12話) |
【監督】 | 新房昭之 |
【キャスト】 | 鹿目まどか/悠木碧 暁美ほむら/斎藤千和 巴マミ/水橋かおり 美樹さやか/喜多村英梨 キュゥべえ/加藤英美里 佐倉杏子/野中藍 他 |
【あらすじ】
主人公の鹿目まどかは、どこにでもいるような普通の中学二年生。
ある日、まどかとその友達の美樹さやかの前にキュゥべえという不思議な生物が現れる。
キュゥべえと契約して魔法少女になると、魔法少女の願いを一つだけ叶えてくれるというが...
【見どころ】
これまでの魔法少女アニメの概念を一新した衝撃の問題作。
ダークなストーリー展開に定評がある虚淵玄さんが脚本を、個性的なデザインを得意とする劇団イヌカレーのキャラデザにより、ダークで不思議な世界観が表現されています。
第3話で見るのをやめる人が続出したと言われるほどの鬱展開が待っていますよ。
【魔法少女育成計画】
【公開日】 | 2016年10月 |
【視聴時間】 | 各話24分(全12話) |
【監督】 | 橋本裕之 |
【キャスト】 | スノーホワイト/東山奈央 リップル/沼倉愛美 ラ・ピュセル/佐倉綾音 トップスピード/内山夕実 カラミティ・メアリ/井上喜久子 他 |
【あらすじ】
姫河小雪は魔法少女に憧れる中学二年生で、「魔法少女育成計画」というアプリゲームを遊んでいた。
「魔法少女育成計画」の一部のプレーヤーは、本当に魔法少女になれるという伝説があり、小雪もスノーホワイトとして15人目の魔法少女になる。
しかし、増えすぎた魔法少女はお互いに殺し合いを強制されてしまい...
【見どころ】
魔法少女どうしの戦いを描いた「魔法少女育成計画」シリーズ。
血生臭い魔法少女どうしの殺し合いや裏切りなど、結構ハードな内容となっています。
ストーリーがしっかり作られていたり、バトルシーンがきれいだったりとおすすめの作品となっています。
【魔法少女サイト】
【公開日】 | 2018年4月 |
【視聴時間】 | 各話24分(全12話) |
【監督】 | 松林唯人 |
【キャスト】 | 朝霧 彩/大野柚布子 奴村露乃/茜屋日海夏 潮井梨ナ/鈴木愛奈 穴沢虹海/芹澤 優 雫芽さりな/山崎はるか 他 |
【あらすじ】
中学二年生の朝霧彩は学校でいじめられたり、家では暴力を受けたりと過酷な生活を送っていた。
そんななか彩は「魔法少女サイト」というサイトで、魔法少女の力を得る。
同級生の奴村露乃と共に活動続ける彩だったが、魔法少女たちには辛すぎる未来が待っているのだった。
【見どころ】
過酷な境遇にいた一人の女の子が、魔法少女となって戦い抜く様子を描いた作品。
最初の設定からしてハードな内容ですが、ストーリー展開やリアルな描写も鬱アニメというにふさわしい内容となっています。
主人公の彩が選ぶ結末をお見逃しなく!
【魔法少女特殊戦あすか】
【公開日】 | 2019年1月 |
【視聴時間】 | 各話24分(全12話) |
【監督】 | 山本秀世 |
【キャスト】 | 大鳥居 あすか/洲崎綾 夢源 くるみ/関根明良 ミア・サイラス/松井恵理子 タマラ・ヴォルコワ/M・A・O ラウ・ペイペイ/日笠陽子 他 |
【あらすじ】
人間界に攻めてきた地冥界の軍との戦いに、精霊界と連携して勝利してからおよそ3年。
精霊界との協力で使えるようになった魔法の存在は、人間界のバランスも揺るがしていた。
地冥界との戦いで活躍した5人の魔法少女たちも、この激動の時代の中で戦い抜いていくこととなる。
【見どころ】
鬱展開というだけでなく、かなりグロテスクな描写もある本格的なファンタジー作品。
ミリタリーものとしての要素も含んでおり、非常にまとまりの良い世界観の作品です。
アクションや爆発シーンなどは圧巻で、他の魔法少女アニメとは雰囲気の異なっています。
【結城友奈は勇者である】
【公開日】 | 2014年10月 |
【視聴時間】 | 各話24分(全12話) |
【監督】 | 岸誠二 |
【キャスト】 | 結城友奈/照井春佳 東郷美森/三森すずこ 犬吠埼風/内山夕実 犬吠埼樹/黒沢ともよ 三好夏凜/長妻樹里 他 |
【あらすじ】
神世紀300年、結城友奈は中学二年生で「勇者部」という部活に所属していた。
友奈はそこで友人の東郷美森や部員たちと共に、人々のために日々活動し満足のいく生活を送っていました。
そんなある日、「樹海」呼ばれる神樹の結界に転移させられた一行は、勇者部の面々に本当の勇者の資質があることを知らされて...
【見どころ】
勇者としての王道の物語と、シリアスで鬱な要素を混ぜた新感覚魔法少女アニメ。
人類の敵を一旦は滅したかに見えますが、その力の代償として彼女たちが失ったものとは。
親友の三森が選んだ未来と、それに立ち向かう友奈たちの戦いは必見です!
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以上、「鬱展開の魔法少女アニメ」が増えた背景と、おすすめの鬱展開の魔法少女アニメ5選を紹介してきました。
今回紹介したアニメはキャラクターデザインはかわいらしいものの、ストーリーはシリアスでハッピーエンドとは思えない結末を迎える作品が多いです。
これからも「鬱展開の魔法少女アニメ」は増えていくと思いますので、今のうちに視聴しておいてはいかがでしょうか。