ゴブリンスレイヤーの簡単なあらすじ!物語のキーポイントも併せてご紹介
深夜アニメの中でもダークファンタジーとして異彩を放つ「ゴブリンスレイヤー」。
蝸牛くもが手がける原作ライトノベルは2016年から刊行され、2020年時点でシリーズ累計発行部数が700万部を突破した超人気作品です。
2018年にはアニメ化され、2021年には第二期の制作が発表されました。
今回はそんな「ゴブリンスレイヤー」の簡単なあらすじと物語に重要なキーポイントを紹介していきます。
【ゴブリンスレイヤーの物語】
原作小説は刊行前からコミカライズが決定していたほどの超人気作「ゴブリンスレイヤー」。
ダークファンタジーの中でも異色を放ち、「ゴブリンスレイヤー」はそのタイトルのとおり、寡黙な冒険者「ゴブリンスレイヤー」が淡々と、しかし巧妙にゴブリンを退治していく姿に目が離せなくなると注目されている作品です。
▼あらすじはこんな感じ▼
物語は、15歳になった女神官が新人冒険者として、ギルドで登録を行っているところから始まります。
新人登録を終えた女神官は、3人の新人冒険者に「急ぎの依頼でゴブリン退治に行くが、聖職者がいないため、仲間になってくれないか」と誘われます。
女神官含め、4人とも新人であり、最低等級の「白磁等級」であったため、受付嬢は止めますが、「4人いれば大丈夫」だと聞く耳を持ってはいませんでした。
その後、一行はゴブリンのいる洞窟へと到着します。
迷いもなく入っていく3人に、女神官は不安そうにしますが、「ゴブリンは体も知性も子供並みで、モンスターの中でも最弱だ」と、余裕をかまし、奥へ進んでいきます。
ある程度進んだところで、女神官が「後ろから音がした」と言い、一行は足を止めますが、「入り口から真っ直ぐ進んできたのに、そんなわけは無い」と魔術師は否定しますが、次の瞬間、背後からのゴブリンの奇襲に遭います。
突然虚を突かれ、なんとか応戦しますが、数の暴力に圧倒され、女神官以外の3人はゴブリンによって絶命してしまいます。
女神官は無惨にやられる仲間を見て、絶望の淵に立たされ、身動きできない程怯えてしまいます。
もうどうする事もできないと思った矢先、一人の男がゆっくりとこちらに向かってきました。
そして、何事も発することなくゴブリンを次々と滅していきました。
なんとか一命を取り留めた女神官は、ひょんな事からその男とパーティーと組むことになり、共に行動していくことになります。
▼要約すると
下級モンスターであるゴブリンに家族を奪われたゴブリンスレイヤーが、その討伐に全身全霊をかける執念の物語です。
多くのダークファンタジー作品とは違い、主人公が強者に挑むのではなく、ただひたすらにゴブリンを殲滅していきます。
下級モンスターのゴブリンばかり退治するゴブリンスレイヤーに対して冷ややかだった冒険者たちが、ゴブリンの危険性を理解し少しずつゴブリンスレイヤーの実力を認めていきます。
また、それまでソロで活動していたゴブリンスレイヤーもパーティ結成を通して他人を気遣うことを覚えたり、人間性を取り戻していきます。
以下では、そんな「ゴブリンスレイヤー」を楽しむためのポイントをキーワードと共に紹介いたします。
【ゴブリンスレイヤーのキーポイント】
【ゴブリン】
子供並みの力と知性しか持たず、1~2匹であれば新米冒険者でも倒せるほど弱いモンスターです。
しかし子供並みの力と知性とは言っても、悪知恵がよく働き、加えて残忍性も高く、群れになると新米冒険者ではとても対処できないような脅威になります。
その上、例外として非常に高い知性・戦闘力を持つゴブリンもいるため、その個体がリーダーになっている群れは、熟練の冒険者にとっても死を覚悟する程に危険な討伐となります。
人型の女性を襲い繁殖相手ともする上、一般人・冒険者問わず被害が絶えません。
【「ゴブリンスレイヤー」の世界におけるゴブリンの認識】
新米冒険者ほどゴブリンの生態を知らず、下級モンスターと侮りがちです。
特に村で単体のゴブリンを撃退したことがあるような新米冒険者は「弱いモンスター」という認識が強いので、対策せずに討伐に向かい命を落とすことも多いようです。
熟練の冒険者はゴブリンの厄介さを知っていることと、討伐しても報酬が少ないことから望んで討伐へは行きません。
小さな村や集落ではゴブリンに対して警戒心を持っていますが、大きな町では脅威に晒されることが少ないことから、危機感を抱くことはないようです。
金等級の冒険者がゴブリンの危険性について町の人々に周知しようとしましたが、冒険者ではない一般人からも「ゴブリンは弱いモンスター」という認識が覆ることはありませんでした。
【ゴブリンスレイヤーの仲間】
女神官と出会うまではソロで活動していたゴブリンスレイヤーですが、女神官と会ってからはパーティを組むようになります。
また、銀等級のパーティにゴブリン討伐を依頼されてからはそのパーティとも討伐を行うようになりました。
人間のみでなく、様々な種族が登場するのが魅力的です。
冒険者だけでなく、ゴブリンスレイヤーの幼馴染も登場します。
ここで主要登場人物を紹介します。
【ゴブリンスレイヤー】
ゴブリン退治に執念を燃やす冒険者。「ゴブリンスレイヤー」の主人公。
【女神官】
ゴブリンスレイヤーに救われたのをきっかけに、ゴブリンスレイヤーとパーティを組んだ少女。
心優しく慈愛に満ちた聖職者らしい性格をしており、ゴブリンスレイヤーのことを理解しようと奮闘している。
【牛飼娘】
ゴブリンスレイヤーの幼馴染。牧場主の一人娘で、たびたび冒険者ギルドに食料を配達している。
元気で明るい性格の持ち主で、いつもゴブリンスレイヤーの帰りを待っている。
【妖精弓手】
銀等級パーティのハイエルフのレンジャー。
年齢は2000歳だが、ゴブリンスレイヤーに対して初対面で突っかかるなどしたことから性格は比較的短気で子供っぽい。
ゴブリンスレイヤーにゴブリン討伐ではない「本物の冒険」をさせるという目標を持っている。
【鉱人道士】
銀等級パーティのドワーフのシャーマン。
憎まれ口をよく叩いており、特に妖精弓手とよく言い合いをしている。
ゴブリンスレイヤーのことを気に入っており、最初からゴブリンスレイヤーに対して高い評価をしていた。
【蜥蜴僧侶】
銀等級パーティのリザードマンの神官戦士。
礼儀正しく、妖精弓手や鉱人道士が何かをやらかす度に謝っている。
ただし堅物ではなく、冗談を言ったりはしゃいだりする面もある。
【登場人物の名前と神】
「ゴブリンスレイヤー」では、登場人物の名前が登場することはありません。
主人公であるゴブリンスレイヤー含む登場人物はすべて肩書で描写されています。
これは「ゴブリンスレイヤー」の世界における神々のサイコロゲームであり、その駒として冒険者たちは描かれているためです。
神々はサイコロを振ることで、冒険者を絶望的な状況に追い込んだり、逆に絶対に安全な状況へと転じさせることもあります。
理不尽にも思える神のゲームですが、ゴブリンスレイヤーは神のサイコロの采配に全く沿わない行動をしており、神々を困惑させています。
また、神は駒(登場人物)に愛着が無いわけではなく、意に沿わない形でパーティが全滅すると落ち込んだりと人間臭いところもあるようです。
【等級について】
ゴブリンスレイヤーの世界では、冒険者は等級というランク付けをされています。
等級は全部で10等級に分けられており、冒険者等級があがるごとに難易度の高い依頼を受けることができるようになります。
冒険者等級は冒険者登録を行うと同時に登録されるものであり、最初は一番下の等級「白磁」になります。
▼等級一覧がこちらです。
【順位】 | 【等級】 |
第1位 | 白金 |
第2位 | 金 |
第3位 | 銀 |
第4位 | 銅 |
第5位 | 紅玉 |
第6位 | 翠玉 |
第7位 | 青玉 |
第8位 | 鋼鉄 |
第9位 | 黒曜 |
第10位 | 白磁 |
ちなみに最上位である白金は史上数人しかいない伝説レベルであり、それに続く金等級は主に国家規模の難事に関わる冒険者なので事実上の最上位は銀等級の冒険者となります。
【ゴブリンスレイヤーの実力】
ゴブリンスレイヤーは銀等級の冒険者です。
ゴブリンのみを討伐し続けて得た称号のため、同じ銀等級の冒険者からは実力がないのではないかと疑われることもありました。
実際ゴブリンスレイヤーの単純な戦闘での強さは、他の銀等級の冒険者と違って人間の枠からはみ出すほどではありません。
しかし、ゴブリンスレイヤーの実力は戦闘力で評価できるものではなく、なんとしてもゴブリンを倒すという執念から、知識と戦略で確実に相手を追い詰め殲滅させるその手腕にこそあります。
最初はゴブリンスレイヤーの実力を疑っていた冒険者も、物語が進むにつれ態度が柔らかくなったり、実力を認めるようになっていきます。
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以上、「ゴブリンスレイヤー」のあらすじとキーワードについて簡単にご紹介しました。
2018年にアニメ化され、2020年にはOVA化もされた「ゴブリンスレイヤー」。
2021年に2期の制作が決定してますます注目が集まっていますが、放送時期についてはまだ情報がありません。
2期放送前に、ぜひ見てみてはいかがでしょうか。