本好きの下剋上の簡単なあらすじ!物語のキーポイントも併せてご紹介
香月美夜により、小説投稿サイト「小説家になろう」で2013年から連載され、本を中心としたビブリアストーリーという新しさから、注目を浴びた「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」。
その人気から小説の他に、漫画、アニメと媒体を広げ、さらに多くの人々からの注目を集めました。
その中でも、アニメは大変好評であり、現在までに第2期まで放送されており、2022年の春には、第3期の放送も決定しています。
そんな「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」とは、どのような物語なのでしょうか。
今回は本好きの下剋上のあらすじや物語のキーポイントを詳しくご紹介します。
【本好きの下剋上の物語】
本好きの下剋上は、女子大生だった本須麗乃が、不慮の事故で無くなり、大好きな本が手に入らないの世界へ転生して、本を読むために、一から本作りに奮闘するお話です。
そんな、本好きの下剋上のあらすじをご紹介します。
▼あらすじはこんな感じ▼
本が大好きな女子大生「本須麗乃」はある日、本棚から雪崩落ちてくる本に埋もれて亡くなってしまいます。
目が覚めると、麗乃は、病弱な5歳の少女「マイン」として異世界へ転生していました。
目の前の現実を呑み込めず、混乱する麗乃ことマインでしたが、「大好きな本を読むことができればなんとかなる」と思い、家中本を探しますが、どこにもありません。
落ち込むマインを見かねたマインの母親の「エーファ」は、マインを買い物へ連れ出します。
マインは「外へ出れば、本が見つかるかもしれない」と思い、買い物に同行しますが、町には、本どころか文字すらありませんでした。
衝撃を受けるマインでしたが、この世界の情報をどうにか掴もうと市場を観察していました。
しかし、心身ともに病弱なマインには刺激が強かったようで、肉屋で鳥が捌かれているのを見たマインは気絶してしまいます。
母親のエーファは、マインをベンチで休ませますが、まだ、買い物が途中であったため、マインは近くの店で待たせてもらうことになりました。
母親を待っている間、マインは店で、ショーケースに入った1冊の本を見つけます。
どうにか、店主に「匂いを嗅ぐだけでもいいから、触らせてくれないか」と土下座をして頼み込みますが、この世界では、本は一冊ずつ書き写して作っているため、売り物どころか、触ることも難しいほど高価なため、店主は断りました。
本を手にするのは、貴族のような人だけで、店に置かれていた本も、貴族が質に入れたものでした。
自分の今いる世界で、いかに本を読むのが難しいか思い知ったマインでしたが、買うことができないのなら、自分で作ればいいと思い、一からの本作りを開始します。
▼要約すると
本を愛してやまない主人公が、本を読むことが容易ではない世界へ転生し、一から本を作るために奮闘するストーリーです。
本好きの下剋上には、たくさんの魅力ある登場人物と、異世界ならではの作中ワードが登場します。
ここでは、本好きの下剋上を視聴する上で、覚えておくとより物語を理解しやすいキーポイントをご紹介します。
【本好きの下剋上のキーポイント】
【マイン】
本好きの下剋上の主人公であり、本好きの本須麗乃が転生した姿です。
麗乃時代には、本が大好きで、図書館を”天国”と呼び、司書としての就職が決まれば大層喜んでいたほどでした。
転生後は、とても病弱な5歳の少女で、常に家族や幼なじみのルッツなど、誰かしらが付き添っていなければいけないほどです。
マインとして転生した後も、本須麗乃としての記憶は保持したままであり、本への情熱は変わりません。
そのため、その本へかける熱意が強く、転生前に得た知識を駆使しながら、本作りの為に奮闘します。
また、転生前の知識は本作り以外にも役立っており、様々な人たちの生活基盤を支えることになります。
しかし、子供ながら大人顔負けの知識を持った出来すぎた子供であるために、周囲からは、”変わった子供”という印象を持たれることが多いです。
【身食い】
マインが生まれ持った病気であり、それにより頻繁に熱を出してしまったり、倒れ込んでしまいます。
実は、これはマインが持っている魔力が原因であり、熱などの症状は、魔力の暴走によって引き起こされるものでした。
母親のエーファは、マインの感情が昂った際に、目の色が変化することは把握していましたが、マインが魔力を持っていると、きちんと分かったのは神殿で、神殿長や神官長と会話をしている時でした。
マインの魔力は壮大で、感情が激昂すると、相手の心臓を止めかねない程強力でした。
しかし、神殿にある魔術具に触れることで魔力の暴走を抑える事ができ、また、神殿側が魔力を必要としていたこともあり、それがきっかけで、マインは神殿で希望していた、青色巫女見習いになることができます。
【フェルディナンド】
神殿で神官長を努める人物で、マインを偏見の目を持たずに接してくれる神殿内で数少ない人物の一人でもあります。
マインのことをよく思わない神殿長の代わりに、マインに目を配り、マインが神殿内で浮かないよう、神殿内での常識を教えています。
あまり感情を表に出さない人物ですが、マインの頭の良さや、吸収力はかっています。
貴族出身でありながら、訳があり、神殿内で過ごしています。
また、貴族であるため、騎士団員でもあります。
【マインの秘密】
フェルディナンドは、幼いながらに大人顔負けの商売力と行動力を持つマインを不思議がっていました。
そして、文字すら読むのが危うかった少女が、絵本を描いた際は、そのさらに不思議がり、マインが何者なのかと疑い始めます。
そして、ついに物語終盤にて、マインに魔術具を装着し、マインの転生前の記憶を見ます。
それにより、フェルディナンドは、物語の中で、唯一マインの秘密を知る人物となりました。
【側仕え】
側仕えとは、神殿で働く青色巫女や神官につき、身の回りの世話などをする灰色巫女や神官のことで、その大半が身寄りのない孤児です。
マインには、当初フェルディナンドの側仕えであった「フラン」の他に、「ギル」、「デリア」がつきました。
ギルやデリアは、平民出身であったマインが青色を纏っていることをよく思っておらず、当初の関係は最悪でした。
しかし、マインの考え方や優しさにより、二人は徐々に打ち解けていき、心を開いていきます。
【灰色神官(巫女)と孤児院】
灰色を纏う者たちは、ほとんどが身寄りのない孤児であり、神殿内の孤児院出身です。
側仕えになれば、主人から、主人が食べた残り物を与えてもらえるのですが、孤児院には灰色神官たちが与えられた残りを与えるため、孤児院にいる孤児たちは、わずかな食料を分け食しており、とても劣悪な環境に置かれていました。
そのため、孤児院に戻ることは、灰色巫女や神官にとっては地獄と等しく、何としてでも側仕えとしてクビにならないよう、必死です。
後に、マインが、ギルの懇願もあり、孤児院の院長になることを決意することで、孤児院の環境も良くなり、孤児達も十分なご飯や教育を受けられるようになりました。
【ベンノ】
マインのビジネスパートナー的な存在で、マインが主に本や髪飾りなどを作るために構えている「マイン工房」と取引をしており、マインが作り出した物を自身のギルベルタ商会で独占販売しています。
また、マインのよき理解者であり、マインが神殿に入る際も助言をしたり、何かとマインの面倒を見ています。
マインの商人としての力を高くかっていますが、取引の際、ベンノがいくら圧をかけても一歩も引かないマインには、毎度苦戦しています。
マインの幼馴染であるルッツもギルベルタ商会で見習いとして働いており、マインの考えたものをルッツが作るというのが恒例になっています。
【ベンノとマイン】
ベンノは、作中ルッツと並び、登場回数が多い重要キャラクターです。
マインやルッツにとっては、家族と同じぐらい信頼している相手であり、ベンノもまた、彼らを気に入っています。
そのため、ルッツが家族と揉めた際には、養子にしようというほどでした。
また、マインについても、とても面倒見が良く、彼女の病弱さもきちんと理解しており、神殿との商談の際も、マインにとってとても頼りになる存在でした。
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