もののけ姫に登場する動物一覧!名前やモデルをご紹介

もののけ姫に登場する動物一覧!名前やモデルをご紹介

 

20世紀の日本映画歴代興行収入1位を記録して、誰もが一度は名前を聞いたことがあると思われるジブリ映画【もののけ姫】

 

「生きる」をテーマとしたジブリを代表する感動作になっています。

 

今回は、もののけ姫に登場する動物や神、精霊の名前やモデルとせれる動物をご紹介。

 

小ネタを挟みつつ分かりやすく解説していきますので参考にしてください。

 

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【もののけ姫に登場する動物一覧】

 

【動物の名前】【モデルとされる動物】
ヤックルカモシカ、リーチュエ、アイベックスなど
犬神ニホンオオカミ
猪神
シシ神鹿
ディダラボッチダイダラボッチ
タタリ神土蜘蛛
猩々オラウータン
コダマ不明

 

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【もののけ姫に登場する動物詳細】

 

【ヤックル】

【モデル】【声優】
カモシカ、リーチュエ、アイベックスなど無し
【詳細】
「ヤックル」は、もののけ姫の主人公アシタカの相棒である動物。

温厚な性格であり飼い主に忠実で、アシタカやの危機を何度も救っています。

 

そして、外見は「鹿」のような姿をしている生き物です。

 

このヤックルですが、作品内ではアカシシであるとされています。

 

アカシシは、「カモシカ」表しているとされており、「鹿」ではありません。

 

しかしカモシカとはツノが大きく違っており、ツノは「アイベックス」と呼ばれるヤギの仲間ではとも言われています。

 

また体の模様は、「リーチュエ」と呼ばれるアフリカにいるシカのような生き物だともされています。

 

つまりヤックルは、鹿に近いいくつかの生き物の部分をとりいれた空想上の生き物であるとも言えるかもしれません。

 

ちなみにヤックルと似た生き物が、宮崎監督が執筆した漫画「シュナの旅」にも登場しています。

 

ある意味こちらがモデルであるともいえるでしょう。

 

 

【犬神】

【モデル】【声優】
ニホンオオカミ美輪明宏(モロの君)、渡辺哲
【詳細】
「犬神」は、もののけ姫ヒロインであるサンの育ての親や兄弟として登場する巨大な犬たちです。

 

特にモロの君と呼ばれる雌の犬神は、300歳以上も生きており知能も高く人の言葉を巧みに使います。

 

そしてサンの兄弟分である2匹の犬神は、モロの君よりは身体が小さいですが人の言葉を理解して、サンやアシタカを助けて物語内で活躍しています。

 

この犬神のモデルは、明確には明かされていませんが、姿形から「ニホンオオカミ」であるとされています。

 

ニホンオオカミは、山の神として古代より崇拝されており、それが作品内では犬神として扱われていると考えられています。

 

また裏設定としてモロの君は、猪神である乙事主とは昔付き合っていたとのこと。

 

モロの君の声優である美輪明宏さんは、そのことを宮崎監督から聞かされて、モロの君の乙事主への発言の意味がわかったとされています。

 

 

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【猪神】

【モデル】【声優】
森繁久彌、佐藤允
【詳細】

「猪神」は、物語冒頭でタタリ神となったナゴの守や乙事主(おっことぬし)、その配下の猪たちです。

 

見た目通りモデルは猪ですが、優れた身体能力や高い知能からただの猪ではない様子。

 

乙事主に限っては年齢が500歳となっており、アシタカにも礼儀正しく察して敬意をはらう高貴な雰囲気の神様となっています。

 

猪は古事記などでも神として登場しており、神としての振る舞いはそれらから引用している可能性もあります。

 

恐らく乙事主の身体が白いのも、神であるということを印象づけるものなのでしょう。

 

ちなみに乙事主の名前は、宮崎監督の別荘のある長野県諏訪郡富士見町乙事の「乙事」からとっている可能性が高いそうです。

 

 

【シシ神】

【モデル】【声優】
鹿無し
【詳細】
「シシ神」は生命を司る森の神様で、昼と夜で形が変わる不思議な存在です。

 

作中でも不思議な力を発揮しており、アシタカの傷を治したり逆にタタリ神となった乙事主の生命力を奪ったりしていました。

 

そして物語のキーとなっており、その首には不老不死になれるとの噂から人間たちから狙われていました。

 

このシシ神のモデルは「鹿」です。

 

鹿は日本古来の宗教である「神道」において神の使いとされており、そこからシシ神と神様を繋ぎ合わせたと考えられています。

 

ただしシシ神は、顔の部分が人に近いなど鹿とは少し違っている部分もあります。

 

はっきりとした説明はありませんが、神様だから人に近づけたのかもしれません。

 

そしてシシ神は、夜になると「ディダラボッチ」と呼ばれる巨大な巨人へと姿を変えます。

 

 

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【ディダラボッチ】

【モデル】【声優】
ダイダラボッチ無し
【詳細】
「ディダラボッチ」はシシ神の夜の姿とされており、設定では森を育てる存在であるそうです。

 

ただし作中では、首を失ったままディダラボッチになったために本来の役割とは違う暴走状態に…。

 

首を取り戻すために、周囲の生命力を奪う存在へと変化してしまいます。

 

このディダラボッチのモデルは、日本古代から各地に伝承されている巨人であるダイダラボッチです。

 

伝承のダイダラボッチは命を司るまではいきませんが、日本の地形を作り変えたり人助けをしているため、そこの部分から宮崎監督が神様として採用したのかもしれません。

 

またその姿は、宮崎監督が愛読していた漫画・マッドメンに登場する巨人であるともされています。

 

 

【タタリ神】

【モデル】【声優】
土蜘蛛森繁久彌、佐藤允
【詳細】
「タタリ神」は、作中では猪神である乙事主やナゴの守が恨みによって「荒神」と呼ばれる呪いを撒き散らす存在へと変化したものになっています。

 

このタタリ神のモデルは、「土蜘蛛」であると考えられています。

 

ただどちらかというと、普段見かけるクモではなく、化け物や妖怪として登場する土蜘蛛がモデルに近い印象です。

 

また土蜘蛛は古代日本において、天皇に従わなかった集団とされており、彼らを差別するために土蜘蛛と呼んでいました。

 

それらの恨みを化け物として考えた宮崎監督のユーモアもあるとされています。

 

 

【猩々】

【モデル】【声優】
オラウータン名古屋 章(なごや あきら)
【詳細】
猩々は、作中の森の中に登場する人の言葉を話せる猿型の動物です。

 

集団で登場しており、ある程度の知能を持っていますが、どこか野蛮な雰囲気の生物。

 

荒らされた森を元に戻すため植林をしていますが、知能が足りないのを補おうと人を食べようと考えています。

 

この猩々ですが、モデルはオラウータンであると思われます。

 

オラウータンは漢名で猩々と呼び、外見や大きさもオラウータンに近いものになっています。

 

ただ猩々は、中国の伝説上の猿型の生き物でもあり、その影響も受けていると思われます。

 

特に人の言葉を話す部分はそちらの方が近いため、猩々はオラウータンと中国の伝説上の生物の両方の要素を受け継いで作られたと考えても良いでしょう。

 

 

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【コダマ】

【モデル】【声優】
不明無し
【詳細】
「コダマ」は、作中において森の中で集団で登場します。

 

厳密には生物ではなくて森の精霊となっているそうで、見た目も目や口が黒い空洞のようになっており、小さく可愛いながらもどことなく不気味な存在感も出しています。

 

ただ何もしなければ全く害のない存在らしく、「豊かな森の象徴」となっており、頭を動かして「カタカタ」と音を立てたり、人の真似をしたりしています。

 

このコダマのモデルですが、特にモチーフはありません。

 

「森の中に何かが見える人に、その存在について絵にしてもらったらコダマができていた」とされており、そこからコダマたちは中立的な存在である「自然の象徴」として描かれています。

 

またコダマは、500年後には「トトロになる」というのがスタッフ間での後付け設定になっているそうです。

 

 


 

今回はもののけ姫の動物や神などのモデルを紹介しました。

 

もののけ姫は、その物語だけでなく登場人物やその関係性についても深く練られた作品です。

 

それらを知るともののけ姫がより楽しめるため、もしよければこの記事にしつつもう一度もののけ姫を見直してはいかがでしょうか?

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