薬屋のひとりごとの簡単なあらすじ!物語のキーポイントも併せてご紹介
「薬屋のひとりごと」は日向夏さんによって、ストーリー投稿サイト「小説家になろう」に投稿された作品で、後に人気作品となり、ライトノベル化されました。
ライトノベル化以降も人気が衰えず、2017年より、漫画化もされており、月刊ビッグガンガンと月刊サンデーGXの2誌で連載もされています。
今回はそのライトノベルからコミカライズされた漫画版を基盤に、薬屋のひとりごととはどのような作品なのか、キーポイントも解説しながら、簡単にご紹介していきます。
【薬屋のひとりごとの物語】
©原作/日向夏 作画/ねこクラゲ キャラクター原案/しのとうこ / スクウェア・エニックス
©日向夏/主婦の友インフォス
薬屋のひとりごと 1巻より引用
薬屋のひとりごとの舞台となるのは、「茘(りー)」という架空の国。
そこの後宮を舞台に繰り広げられる権力争いによって起こった出来事を、主人公の猫猫が薬師としての知識と推理力、好奇心で解決していきます。
▼あらすじはこんな感じ▼
主人公、猫猫(まおまお)は医師である養父を手伝い、薬師として働いていました。
しかし、薬草を集めているところを誘拐されてしまい、身代金の代わりとして、後宮に売られてしまいます。
そして、猫猫は後宮の下女として働かされることになりました。
後宮で働いているのは、ほとんどが女性で、中には字が読めない女性も多くいました。
猫猫は、他の下女とは違い、文字の読み書きができ、知識も豊富です。
そういった人物は貴重である為、その能力を売り込めば働くに困る事はないのですが、猫猫としては一刻も早く後宮から出て、薬を作りたいと思っています。
その為、猫猫は自分の年季が終わるまで、目立たないよう、自身が薬師であることは隠し、無能のフリをしていました。
そんな時、猫猫に下女仲間の1人である小蘭(しゃおらん)からとある噂話を聞きました。
それは、後宮で生まれた皇帝の世継ぎが呪いにより連続で亡くなる、というものでした。
現在、後宮では男児である東宮と女児である公主の2人の宮(みや)と呼ばれる世継ぎがおり、東宮の母親である梨花(りふぁ)妃と公主の母親である玉葉(ぎょくよう)妃が地位を争っていました。
しかし、猫猫は現実主義なので、呪いという非科学的な事は信じておらず、他の原因ではないかと考えます。
そして、何が原因なのかと考えるとどんどん好奇心を抑えられなくなり、小蘭から詳しい話を聞こうとします。
小蘭曰く、東宮と公主もだんだん弱っているとのことで、さらに症状を聞いてみると、頭痛や吐き気、腹痛があると言います。
症状を聞いてある程度原因の目星がついた猫猫は、症状を間近で診察する為、洗い物をもってきたというい口実の下、東宮と公主に会おうとします。
そして、洗い物を持っていこうとしている最中、梨花妃と玉葉妃が争っているのを目撃します。
梨花妃は玉葉妃が、自分の子供を呪い殺したと思っており、何の根拠もないのに一方的に玉葉妃を糾弾します。
その争いをみていた猫猫は、梨花妃が異様に肌が白い事に気づき、亡くなってしまった幼児の症状等を鑑みて、一連の呪い騒動についての原因を突き止めます。
そして2人の部屋にこっそりとある警告を残します。
その1ヶ月後、残念ながら、東宮は亡くなってしまい、母である梨花妃もすっかり憔悴しきってしまいます。
しかし、もう一方の玉葉妃は、猫猫の書いた警告を読んで素直に聞き入れた為か、なんとか公主は回復していました。
玉葉妃は警告文について壬氏(じんし)に報告しており、壬氏はこの警告文は誰が書いたのかを探そうとします。
そして、壬氏は猫猫含む数人の下女達を集め、下女達に、壬氏は「そこのソバカス女お前は居残りだ」と書かれた紙を見せます。
猫猫以外の下女は、字が読めず無反応だったところ、猫猫は動揺してしまい、字が読めることがバレてしまいます。
そして、猫猫は壬氏に連れられ、玉葉妃に会いにいくことになります。
玉葉妃は、猫猫のおかげで娘が助かったとお礼を言いますが、猫猫は人違いだと言い張ります。
しかし、壬氏の尋問により、猫猫も観念して認めてしまいます。
今回の騒動は、化粧等に使われる「おしろい」が原因であり、おしろいを使うなという警告文を素直に聞き入れた玉葉妃は、なんとか娘の命を守る事ができました。
そして、警告により公主の命を守った御礼として、猫猫を自身の侍女に任命し、猫猫は出世することになってしまいます。
その後、猫猫は侍女として毒見や薬作りなど、壬氏に振り回されながらも、薬師としての知識を存分に使い、数々の事件を解決することになります。
▼要約すると
薬師である主人公猫猫が、様々な問題や事件を薬の知識を使い解決していく、というストーリーです。
架空の国を舞台に、憎めない可愛さを持つ猫猫、そして壬氏や玉葉妃など、後宮での出来事をシリアスさとしっかりとしたストーリー性に、可愛いコミカルさをプラスしたミステリー作品です。
推理モノですが、コミカライズでは、推理をする猫猫たちに重点が置かれているため、事件ものが苦手な方でも、楽しめるのではないでしょうか。
次に、薬屋のひとりごとを、知るとより楽しんで読むことができるキーポイントをご紹介します。
【薬屋のひとりごとのキーポイント】
【猫猫】
猫猫(まおまお)は今作の主人公である17歳の女の子です。
医師である養父を手伝い、花街で薬師として働いていましたが、人攫いにあってしまい、後宮に売られ、下女として働くことになります。
顔にはソバカスがあり、体型は痩せ型であり、本人曰く、絶壁。
薬師として働いていたため、毒や野草についての知識が豊富であり、下女には珍しく字を読むことができますが、それ故に壬氏の書いた文に動揺してしまい、読めることがばれ、結果として玉葉妃の侍女となります。
知識の探究心と好奇心が非常に高く、知的好奇心の為に自分の腕を使い、様々な薬の効果の実験を何度もしていたようで、腕に無数の傷があります。
そのため、普段は包帯を巻いているのですが、事情を知らない他の侍女たちには、辛い目にあったと誤解をされ、心配されていました。
また、毒となる植物等を実験と称して、小さい頃から自ら服用しており、そのおかげか毒に対する耐性が非常に高いです。
その耐性を利用し、玉葉妃の住む翡翠宮で毒見役として働いています。
壬氏のことは、顔だけはいいと評価しているものの、振り回されることも多いため、他の下女たちと違い、あまりいい印象は抱いていません。
【頭の良さとその性格】
猫猫は当初、目立つことを避け、学が無いように装っていましたが、バレたあとは惜しげもなく発揮しています。
実験に対する探究心と好奇心が強く、自分の腕を蛇に噛ませたり、毒が入ったスープやお酒を分かった上で飲もうとするほどです。また、壬氏には、処刑をする際は毒殺がいい、という風にも頼んでいました。
推理力も高く、事件の犯人が分かった際には表情を一変させ、強気な表情で折檻しています。
【壬氏】
壬氏(じんし)は、今作の主人公、猫猫に次ぐキーパーソンであり、後宮を仕切る宦官で、誰もが見惚れる美形です。
しかし、その性格はM気質であるようで、いわゆる「残念なイケメン」です。
猫猫が玉葉妃の侍女になるきっかけを作った人物であり、猫猫の能力の高さを1番初めに見抜きました。
その後、彼女に興味を抱き、ことあるごとにちょっかいをかけますが、猫猫本人からは鬱陶しがられています。
24歳と公言していますが、実はとある理由から年齢を偽っており、実際は18歳です。
この秘密を知っている人は長年の付き人である高順(がおしゅん)など、限られています。
【猫猫に対しての想い】
猫猫の知性を一番初めに見抜き、薬への探究心や、毒見を笑顔で成し遂げる、さらに毒を自ら食べようとするところなど、最初は不思議に思い興味を持っていました。
猫猫の言動をドン引きすることもしばしばありましたが、他の下女のように自分に靡かず、むしろ邪険な態度をとる猫猫に夢中になり、彼女の一挙一動をとても気にします。
猫猫が一時帰宅の際、李白(りはく)を利用し2人で花街へ行った際には、2人の仲を誤解してしまい、とても落ち込んでいました。
その後、誤解は解けるのですが、その様子をみた玉葉妃に面白がられていました。
【後宮】
主人公、猫猫が売られた後に働いている場所であり、皇帝や上級妃である、玉葉妃、梨花妃、里樹(りーしゅ)妃、阿多(あーどぅお)妃や、御付きのものや下女などが暮らしている場所で、基本的に男性はここへ入ることができません。
ここで働いている下女のほとんどは、何かしらの理由から売られた者であり、2年の年季が明けなければ、出ることはできません。
しかし、中には小蘭のように、貧しさ故、親に売られてしまった人もおり、衣食住がそれなりにしっかりしている生活には満足しているようです。
上級妃はそれぞれの宮で自身の侍女と生活しています。
【上級妃】
後宮内の権力争いは盛んであり、特に上級妃たちの内では、世継ぎや后の問題など、しょっちゅう争われています。
またその侍女たちも対抗心が強いため、侍女同士の代理戦争も勃発しています。
本作における上級妃は若い順に、里樹妃、玉葉妃、梨花妃、阿多妃です。
里樹妃は14歳でありながら、皇后の次の位である、貴妃、淑妃、徳妃、賢妃の中の徳妃という位で、元々先代皇帝の妃であったという変わった人物です。
それゆえに、自分の侍女たちからでさえ、いじめられてしまうという不運な人物です。
【玉葉妃】
玉葉妃は貴妃であり、後の猫猫の主人です。
年齢は19歳でありながら、物語開始時に、鈴麗(りんりー)という娘がいます。
連続死の一件で娘を守った猫猫に感謝をし、自身の毒見役として、侍女に任命しました。
現在皇帝に一番気に入られており、そのせいか毒を盛られる等、命を狙われる事もありますが、その度に猫猫が未然に防いでいます。
性格は聡明で、器の広い人物でありながら、思慮深く、慎重な一面もあります。
しかし、猫猫と関わる際は、壬氏とのやりとりを面白がるなど、可愛らしい一面もあります。
【翡翠宮】
玉葉妃の住む宮であり、猫猫もここで生活しています。
猫猫が侍女になった当初、貴妃でありながら、御付きの侍女は4人しかいませんでした。
しかし、彼女たちはとても働き者で、翡翠宮に来た猫猫のすることがないほどでした。
猫猫のことを玉葉妃、侍女たち共々可愛がっており、猫猫の面倒をみています。
【2種類の漫画の違い】
【作画】
薬屋のひとりごとのコミカライズは2種類あり、それぞれ異なる出版社から発売されています。
その大きな違いの一つが作画です。
ビッグガンガン版ではねこクラゲさんによって、サンデーGX版の「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」では、倉田三ノ路さんによって描かれています。
ビッグガンガン版の方は主人公の猫猫はじめ、登場人物が丸く可愛いらしいく描かれています。
一方、サンデーGX版では、人物像が原作に近く、表情もよりリアルに描かれています。
【ストーリー性】
2種類とも原作は変わらず、ストーリーに大きな違いはありません。
しかし、サンデーG X版はビッグガンガン版に比べ、登場人物の行動や、ストーリーの流れを理解しやすくするセリフなどが追加されています。
ビッグガンガン版でも十分に楽しむことができますが、原作を読んだことがない、という方にとっては、サンデーGX版はより理解しやすい仕様になっています。
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物語序盤は、主人公猫猫を中心としたコミカルな描写が多いですが、読み進めると、後宮内での妃たちの争いや、毒物事件など様々な物語の変化があるため、読んでいて飽きることがありません。
また、猫猫や壬氏など、登場人物の普段と事件時のギャップも見どころのひとつです。
今作は原作を小説としたコミカライズ版ですが、物語は十分に楽しめるので、もし、薬屋のひとりごとを読んだことがない、コミカライズ版はまだ、という方はぜひ、読んでみてください