グリシャイェーガーの過去【進撃の巨人】!

グリシャイェーガーの過去【進撃の巨人】!

 

グリシャは、主人公エレンの父親として物語の第1話に登場。

 

超大型巨人に壁が破壊された後、突然行方不明になり、物語中盤までほぼ登場しません。

 

その後も、エレンの記憶や過去の回想のみに登場する謎多き人物でした。

 

しかしストーリーが進むにつれて、次第にグリシャの秘密が明らかになり、世界の命運すら左右した重要人物であることがわかります。

 

今回は、その進撃の巨人の主人公・エレンの父親である、グリシャ・イエーガーの過去について紹介していきますので参考にしてください。

 

※この記事以下本文では「進撃の巨人」のネタバレが含まれています。

 

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【グリシャ・イェーガーにのプロフィール】

 

【グリシャ・イェーガー】

©諫山創・講談社
進撃の巨人 30巻より引用

【出身】
マーレ国・レべリオ収容区
【誕生日】【身長/体重】
1月26日182㎝/78㎏
【所属】
シガンシナ区住民、職業は医者
【原作初登場】【アニメ初登場】
1巻1話

 

【グリシャ・イェーガーの過去】

 

グリシャは、エレンが調査兵団の兵士になった際にはすでに行方不明となっているため、過去はグリシャの手紙、キース・シャーディス教官の話によって大まかな過去が明かされます。

 

まずグリシャの幼少期から進撃の巨人の主な舞台となるパラディ島に着くまでの経緯は、地下室に残されたグリシャの本。

 

その後に、グリシャがパラディ島でどのように過ごしてきたかは「キース・シャーディス教官」の話で知らされます。

 

それ以外にも、突然呼び起されるエレンの記憶やジークの回想などからも断片的にわかってきます。

 

グリシャの過去は、コミック21巻85話~22巻の88話とアニメ56話。

キース・シャーディス教官の話はコミック18巻71話、アニメ48話です。

 

作品内で出てくる順番ではありませんが、時系列順でグリシャの手紙とキース・シャーディス教官の話の順で説明して、それ以外は補足材料としながら紹介していきます。

 

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【グリシャ・イエーガーの幼少期について】

©諫山創・講談社
進撃の巨人 21巻より引用

 

幼少期のグリシャは、大陸にあるマーレ国のレべリオ収容区で生活しています。

 

収容区とは、ユミルの民とも呼ばれるエルディア人たちを隔離するための区画。

エルディア人は過去に巨人化して世界を恐怖に陥れた呪われた民族として差別され、自由に収容区外を出歩くことすらできません。

 

しかし子供だったグリシャは、妹・フェイに飛行船を見せるために収容区外へ脱走してしまいました。

 

そこでグリシャは、マーレ軍人に見つかってしまい、自身が制裁を受けます。

 

けれども、近くの軍人に送られて先に帰ったはずのフェイは、翌日に川で死体となって発見されたのです。

 

その後グリシャは、妹がマーレ軍人に殺されたことを理解します。

 

しかし父親は、軍人に対して謝り続けるのみ…。

 

このことへの絶望が、グリシャの人生に大きく影響を与えました。

 

【ユミルの民とは?】

ユミルの民は、始まりの巨人となった女性・ユミルの子孫。

 

ユミルの民は、血のつながりから一定条件で巨人化する力を持つため、現代では悪魔の子と呼ばれて迫害を受けています。

 

また、その力を利用して勢力を広げたエルディア帝国の民を、エルディア人と呼びます。

 

現在は、エルディア人のほとんどはユミルの子孫のようなので、ユミルの民=エルディア人と呼んでも差支えがないかもしれません。

 

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【グリシャ・イエーガーがパラディ島に行った経緯】

©諫山創・講談社
進撃の巨人 21巻より引用

 

その後、世界の矛盾を感じながら青年となったグリシャ。

 

父親と同じ医者となったグリシャは、現体制の反乱分子である「エルディア復権派」に勧誘されます。

 

その際、「フクロウ」と呼ばれる政府内通者の情報から、妹がマーレ軍人が連れてきた犬たちに殺されたのを知ります。

 

怒りに駆られたグリシャは、マーレに復讐を誓いエルディア復権派に入ったのでした。

大陸に残った王家の末裔「ダイナ」と出会います。

 

そしてパラディ島の王が持つ「始祖の巨人」入手が、マーレ打倒の鍵となることを理解します。

 

また、グリシャはダイナと結婚して2人の間にはジークが生まれ、しばらくは親子三人で幸せに過ごしてきたかに見えました。

 

数年後、グリシャには転機が訪れました。

 

マーレがパラディ島に攻め込むため、知性巨人の器として、エルディア人から戦士となる子供たちを集めました。

エルディア復興のための鍵となる始祖の巨人が、マーレに奪われることを危惧したグリシャ。

対抗策として、息子のジークを戦士候補としてマーレ軍に入隊させたのです。

 

しかしそこで、グリシャの思いもよらないことが起こりました。

なんとジークが復権派を裏切り、グリシャたちを軍に密告したのです。

 

そうしてグリシャたち復権派は、パラディ島にて知性のない巨人にされるという処刑法「楽園送り」にされてしまいました。

 

しかしグリシャのみ、政府内通者「フクロウ」に助けられます。

彼の名は「エレン・クルーガー」。

 

クルーガーは進撃の巨人の力を持っており、グリシャにその力を渡して始祖の巨人を奪還を伝えたのです。

 

【始祖の巨人について!】

始祖の巨人は、9つ存在する知性を持つ巨人の1つ。

 

すべての巨人の元と呼ばれており、能力の1つして現存するほとんどの巨人を操る能力をもつため、世界を滅ぼす力を持つ巨人とされています。

 

この力により「進撃の巨人」は、始祖の巨人の力を手に入れることが目的の1つとなっているのです。

 

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【グリシャ・イエーガーがパラディ島に着いた後】

©諫山創・講談社
進撃の巨人 18巻より引用

 

グリシャのパラディ島での行動は、キース・シャーディス教官の話とエレンの記憶により明かされます。

 

グリシャはキースと壁の外で出会い、グリシャは記憶を無くしてふりをして医者として壁の中に潜入します。

その後、医者として周りから慕われたグリシャは町娘であった「カルラ」と結婚し、エレンが生まれました。

 

しかし、キースはシガンシナ区の壁が超大型の巨人に破られた時、グリシャと再会します。

 

エレンからカルラが巨人に食べられたことを知ると、グリシャはエレンを連れて山へ行ってしまいます。

 

そして、そのまま行方不明となったのでした。

 

その理由はヒストリアに接触した際のエレンの記憶で、グリシャはエレンを巨人にした後、巨人の力を渡すためエレンに自分を食べさせたことがわかります。

 

またグリシャが、壁が破壊された日に「フリーダ・レイス」より始祖の巨人を奪っていたことも、 同様に明るみになりました。

 

つまりこれらによりエレンが、本人が気づかないままに始祖の巨人と進撃の巨人を受け継いだという、物語の大きな謎が明かされたのでした。

 

【エレンの記憶について】

エレンは、物語当初父親に関する多くの記憶がありませんでした。

 

しかしエレンが父親から受け継いだ知性巨人の特性として、今までの巨人継承者の記憶も受け継ぐというものがあります。

 

だた思い出すのは何かのきっかけで、突然引き起こるとのこと。

 

そのため、エレンは父親の記憶を物語が進むにつれて思い出すことになりました。

 

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【グリシャ・イエーガーの真意について】

©諫山創・講談社
進撃の巨人 30巻より引用

 

ここまでで、グリシャの行動経緯はわかりましたが、グリシャの意図はわかりませんでした。

 

しかしグリシャの本当の気持ちが、30巻120話にてついにわかります。

 

その話でジークと接触したエレンは、ジークによってパラディ島でのグリシャの過去をたどることになります。

 

そこでグリシャが、復権派として始祖の巨人を奪うために行動していたと同時に、家族とのささやかな幸せのため、始祖の巨人奪還を悩んでいたことがわかります。

またグリシャは壁が壊されたとき、はじめは始祖の巨人を持つ「フリーダ」に、家族を救うため攻めてきた巨人を倒してほしいと懇願したのも描かれました。

 

けれどもフリーダは、壁を作り出した初代レイス王の結んだ「不戦の契り」によってグリシャの願いは聞き届けられません。

 

それでも一度は、始祖の巨人を奪うための虐殺行為を踏みとどまりました。

 

そこに巨人の力を行使したエレンが、グリシャに語り掛けます。

 

妹が殺された恨みを晴らすことを強要したエレンにより、グリシャは嘆きつつも始祖の巨人の奪還に成功。

 

しかし、グリシャは自分の犯した罪に泣き崩れます。

 

そしてエレンに、「自分の行動が正しかったか」と叫び、突然姿が見えるようになったジークには「愛してる」と告げたのでした。

つまり息子たちであるエレンやジークを愛していることもわかり、優しい人物であったことがわかります。

 

ただ過去のグリシャの行動に未来のエレンやジークが絡んできており、非常に複雑になっています。

 

しかし少なくともグリシャは、自分が人殺しをすることに最後まで悩んでおり、時代に振り回された人物の一人といえるでしょう。

 

【進撃の巨人の能力について】

始祖の巨人以外の知性巨人は、ほとんどが戦闘能力や身体機能などに特性がありました。

 

けれどもエレンが持つ進撃の巨人の特性は、なんと「未来の継承者の記憶がみえる」との直接戦闘に関係ないものでした。

 

しかもエレンが過去のグリシャに語りかける描写もあり、単純に未来を見るだけのものではないようです。

 

これは物語後半のエレンの行動原理でもなっているため、作品を楽しむ際には頭に止めてほしい能力です。

 

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劇場版 進撃の巨人 自由の翼

劇場版 進撃の巨人 覚醒の咆哮

原作漫画 進撃の巨人1~34巻

原作漫画 進撃の巨人 悔いなき選択(リヴァイ過去編)

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今回は、「進撃の巨人」の主人公エレンの父親であるグリシャ・イエーガーの過去について紹介しました。

 

グリシャは、ユミルの民と呼ばれる巨人化できる民族。

 

その力による差別で妹を殺されたため、グリシャは復讐を誓い、複雑な運命をたどることになりました。

 

しかしグリシア自身は決して悪人ではなく、最後まで自分の行動を悩む優しい人物。

 

目的である始祖の巨人の奪還を最後まで悩み、エレンと一緒で過酷な運命に巻き込まれた人物といえるでしょう。

 

このようにグリシャは、直接的な登場はほとんどありませんが、物語に非常に密接にかかわっています。

 

もし今回の記事で興味が出たら、一度該当箇所を見て改めて作品全体を見直すと、また違った視点で楽しめるかと思います。

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