ライナーの過去【進撃の巨人】!

ライナーの過去【進撃の巨人】!

 

ライナーは作品内の全般で活躍しており、主人公・エレンと何度も激しい戦いを繰り広げるライバルともいえる人物。

 

そのライナーの過去は、ライナーを知るだけでなく、物語を深く知るためには欠かせない要素となっています。

 

今回は「進撃の巨人」の影の主人公ともささやかれている、ライナー・ブラウンの過去についてご紹介していきますので参考にしてください。

 

※この記事以下本文では「進撃の巨人」のネタバレが含まれています。

 

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【ライナー・ブラウンについて】

 

【ライナー・ブラウン】

©諫山創・講談社
進撃の巨人 9巻より引用

【出身】
マーレ国・レべリオ収容区
【誕生日】【身長/体重】
8月1日185㎝/95㎏
【所属】
マーレ戦士隊、調査兵団
【原作初登場】【アニメ初登場】
1巻2話

 

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【ライナー・ブラウンの過去】

©諫山創・講談社
進撃の巨人 1巻より引用

 

ライナーは、エレンやミカサと同期となる104期の訓練兵です。

 

200人以上いる104期のメンバーの中で、ミカサに次ぐ2番目成績を取った秀才で、がっしりとした体格に落ち着いた雰囲気を漂わせる頼りがいのある人物。

 

実際、訓練兵時代にはキース教官にも「屈強な体格と精神力を持つ」と評されていました。

 

そして訓練兵を終えてからは、エレンたちと共に調査兵団に入隊。

巨人に関わるさまざまな苦難を乗り越えていたかに見えました。

 

しかしライナーの正体は「鎧の巨人」と呼ばれる知性型巨人。

 

ベルトルトやアニの一緒に、エレンたちの住む街の壁を破壊した張本人です。

 

さらに始祖の巨人を手に入れるために、大陸にあるマーレ国から派遣された工作員だったのでした。

 

そのライナーの過去は、コミック23巻94話と24巻95〜97話。

アニメはファイナルシーズン62話で明かされます。

 

またライナーは、二重人格とも言える精神の不安定さを見せていましたが、過去にはその理由が明確に描写されています。

 

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【ライナーの大陸における過去】

©諫山創・講談社
進撃の巨人 23巻より引用

 

ライナーは、大陸にあるマーレ国のレベリオ収容区で生まれました。

 

ライナーは、父親がおらず母親に育てられていました。

 

その理由が母親がエルディア人で、父親はエルディア人ではなくマーレ人だからだと教えられたライナー。

 

選ばれた戦士になり知性巨人の器として選ばれれば、自分と母親もマーレ人になれ一緒に暮らせると思い、必死に頑張っていました。

 

そしてライナーは巨人の器となるため、戦士候補生を経て無事に鎧の巨人を継承。

 

偶然父親を見つけて、再び家族と一緒に暮らそうと提案します。

 

しかし父親がライナーを捨てた本当の理由は違いました。

なんと父親がライナーを捨てた理由は、エルディア人が過去に世界を恐怖に陥れた呪われた民族だからだったのです。

 

しかしライナーは、この時はまだ思春期に入ったあたりの少年。

 

父親の言葉に理解できず絶望した顔を見せていました。

 

【エルディアとマーレの関係性】

昔エルディアは、マーレ国が支配していた1部族でした。

 

しかし、巨人の力を手に入れたエルディアは、マーレ国を滅ぼし世界を征服。

 

けれどもその後、マーレはエルディアの内戦を利用して9個ある知性巨人の内、7つの巨人の力を手に入れます。

 

そうしてマーレは再び勢力を盛り返してエルディア帝国を滅ぼし、エルディア人を巨人の力で世界を恐怖に陥れた悪魔の民族だといって差別していったのです。

 

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【ライナーのパラディ島での行動】

©諫山創・講談社
進撃の巨人 24巻より引用

 

その後ライナーは同じ巨人の力を持つ、アニ、ベルトルト、マルセルの4人で始祖の巨人奪還計画の任務を与えらます。

軍艦で始祖の巨人がいるパラディ島に辿り着き、壁へ向かって進みます。

 

しかし途中、再びライナーは、耳を疑う事実を聞かされます。

 

なんとマルセルは、弟であるポルコを知性巨人にしないために、ライナーが有利になるように印象操作をしたというのです。

 

それによりライナーは、自分が選ばれた戦士であるというプライドも失って立ち尽くしました。

 

するとその時、後ろから無知の巨人(後の兵団のユミル)に襲われます。

けれどもライナーは急な事態に動けません。

そんなライナーを、マルセルは突き飛ばしました。

 

そうしてライナーをかばったマルセルは、巨人に食べられてしまったのです。

 

ライナーは、混乱のあまりその場を逃げ出しました。

 

そんな状況に、ベルトルトとアニは作戦中止を提案。

 

しかしライナーは、母親の期待する顔が頭に浮かびます。

 

そして、2人を無理矢理説得して作戦の強行させました。

 

その後、アニの巨人の力で壁までたどり着いた3人。

超大型と鎧の巨人で壁扉を破壊した後には、混乱を利用して避難民に紛れ込みます。

 

そこで開拓民として壁の中を調査して2年。

 

目的のためには、兵士となって王の近くに行くのが最良と判断して、エレンたちと同時期に訓練兵となります。

 

またさらに3年を経て、ついにライナーはある決断を…。

 

さらに扉を破壊して、それにより始祖の巨人を炙り出す、もしくは王に近づく手段を探そうとしたのです。

 

【鎧の巨人とは?】

鎧の巨人は、体に硬質化と呼ばれる能力が特徴の知性巨人です。

 

硬質化は、体の皮膚を固く変化させる能力。

 

それにより鎧の巨人は、他の巨人にはない高い防御力を誇ります。

 

ちなみにエレンやアニの巨人も硬質化を使用できますが、それは鎧の巨人の骨髄液を飲んで能力を得たからです。

 

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【ライナーの精神の不安定さについて】

©諫山創・講談社
進撃の巨人 24巻より引用

 

ライナーの特徴として、登場初期の頼りがいのある感じとはかけ離れた、精神の不安定さがあります。

 

これは、ライナーの過去で明かされる複雑な家族関係や、自分が選ばれた人間ではないというプライドの破壊。

さらにマルセルが、自分を庇って食べられてしまうという罪悪感があった為です。

 

また潜入時に兵団の兵士となり、壁内の人たちが悪魔の子ではなく、普通の優しい人間だとわかり混乱したこともあるでしょう。

 

しかも壁内に突入した時は、ライナーはまだ思春期の少年です。

 

今までマーレ国で教えられた教育とまったく違う現状に、何が正しいのかわからなくなったのではないでしょうか?

 

そんなライナーの精神の不安定さは過去の話ではありませんが、トロスト区奪還作戦の途中でマルコを殺した、19巻77話の描写が特徴的です。

 

マルコを間接的に殺害したにも関わらず、マルコが巨人に食べられているのを見ると、マルコが食べられていると驚いたようにつぶやきます。

まるで自分が、マルコをその状態にしていたのを忘れています。

 

また10巻39話のウドガルド城においても、ライナーはコニーを身を張って助けます。

 

さらに敵であるはずのコニーを助けたことを、ベルトルトにさりげなく注意されても、ダメであることが理解できなくなっています。

 

ここでも、マルセルが食べられた光景を思い出すシーンがあり、ライナーが過去に囚われているのが分かります。

 

【ライナーの成長について】

過去の多くの出来事によって精神が不安定になったライナー。

 

しかし物語後半では、仲間を守ったり自分と向き合っていくことによって少しずつ変わっていきます。

 

ライナーの心境が、どのように変わっていくのかは明確に述べられていませんが、世界を救うための戦いでのライナーの変化は、過去のライナーと照らし合わせて見てほしい「進撃の巨人」の注目すべき場面です。

 

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今回はライナーの過去を紹介して、ライナーが二重人格とも思える精神が不安定になってしまう理由も考えてみました。

 

ライナーは、巨人に変化する性質を持ち恐れられているベルディア人であったため、父親から恨まれていました。

 

さらに選ばれた戦士になったはずが、実はそうではないとも知らされ、加えて自分のせいで仲間が巨人に食べられたトラウマすら持ちました。

 

さらに壁内の人々とも触れて、壁内の人物たちが普通の人だと分かり、さらに兵団に入りエレンたちと3年も一緒に過ごして情も移ってしまいました。

 

そんなライナーの多くのルーツがわかる過去を知ってから、もう一度作品を見直すと、「進撃の巨人」が全く違う視点から見ることができて面白いと思います。

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