賭ケグルイの簡単なあらすじ!どんな物語かわかりやすく解説
アニメ化だけでなく、実写ドラマや実写映画化でも大人気の【賭ケグルイ】
今回はこの『賭ケグルイ』をまだ読んでいない方に向けて、あらすじを簡単に分かりやすく紹介。
『賭ケグルイ』がどのようなストーリーかだけで無く、その魅力やスピンオフ作品との関係性も解説していくので参考にしてください。
【賭ケグルイの物語】
©河本ほむら/尚村透/スクウェア・エニックス
賭ケグルイ 1巻より引用
『賭ケグルイ』は、創立122年を迎え政財界の子供も多く通う名門高校「私立百花王学園」を舞台に繰り広げられる学園ストーリーです。
しかし1つだけ大きな特徴があり、それは「勉強やスポーツではなくギャンブルの強さが評価されること」。
そのため学園内では、ギャンブルの強さから階級制度も存在しており、世間とは大きくかけ離れた世界。
そこに主人公である蛇喰夢子(じゃばみ ゆめこ)が転入してきたところから物語は始まります…。
▼あらすじはこんな感じ▼
ある男子生徒・鈴井涼太(すずい りょうた)は、ギャンブルの弱さから最下級の身分である奴隷になってしまっていました。
奴隷は、生徒会への上納金不足から男子ならポチ、女子ならミケと呼ばれて人間扱いすらされません。
しかもギャンブルの元手すら失っているので、通常なら階級の復活は困難でした。
そこに可憐な少女・蛇喰夢子が転入してきますが、さっそく目をつけられてクラスメイトの早乙女芽亜里(さおとめ めあり)よりギャンブルを挑まれます。
ギャンブル内容は、「投票ジャンケン」と呼ばれるジャンケンをアレンジしたオリジナルのゲーム。
グー・チョキ・パーのカードを、クラスメイト書いて箱に入れた中から3枚を取り出して、その中の1つを出し合う変則じゃんけんでした。
しかも賭け金であるチップは1枚10000円であり、一回の勝負で高額のお金が動きます。
そんな本来なら運だけではなく、読み合いも駆使して行う異常なギャンブル。
けれども、なぜかが早乙女が勝ち続けます。
そのため、本来なら負け続けの夢子は焦るはずでした。
しかし夢子は、「賭け狂いましょう」と言葉を放ち興奮した顔を…。
そしてなんと早乙女がクラスメイトを協力させて行っていたイカサマを見抜き、1000万円ものあり得ない金額のギャンブルを仕掛けて勝利してしまいました。
こうして夢子は、学園での常識ではあり得ないギャンブルの数々を嬉々として挑んでいき、やがては学園をまとめる生徒会をも巻き込む大きな流れとなっていくのです。
ここまでが、『賭ケグルイ』の大まかなあらすじです。
本作はオリジナルのギャンブルを、夢子を中心としたキャラクターたちが戦うストーリーで、高度な読み合いが繰り広げられます。
けれどもほとんどのゲームが「イカサマ有り」となっており、しかも賭け対象も大金だけでなく人生すら左右するものすらあるため、極限の状況での心理戦も特徴です。
また夢子を中心とした一部のキャラクターたちは、狂気ともいえる思考により相手の裏を突く逆転劇を繰り広げます。
『賭ケグルイ』は、そんな頭脳戦と心理戦。
さらには、夢子を中心としたキャラクターたちのあり得ない行動を楽しむ物語といえるでしょう。
【賭ケグルイのスピンオフ漫画について】
『賭ケグルイ』は、幾つものスピンオフ漫画があります。
ドラマ化もされている『賭ケグルイ双』は、本編1年前で主人公が早乙女芽亜里(さおとめ めあり)。
『賭ケグルイ妄』は、生徒会役員・生志摩妄(いきしま みだり)が主人公のちょっと趣の違うストーリーとなっています。
また『賭ケグルイ(仮)』は、本編のキャラクターたちが小さくなって活躍するコミカルなコメディ漫画です。
それ以外にも小説版として『小説賭ケグルイ悦』や『小説賭ケグルイ戯』もあるため、本編を見た後違うストーリーを楽しみたい人は見てみるのも良いでしょう。
【賭ケグルイのキーポイント】
【オリジナルギャンブルを用いた頭脳戦】
©河本ほむら/尚村透/スクウェア・エニックス
賭ケグルイ 1巻より引用
『賭ケグルイ』は、多くのオリジナルギャンブルが登場するのが特徴です。
学園の生徒たちが主に考案したギャンブルは、トランプゲームをアレンジしたものから、大掛かりな仕掛けを用いた壮大なものまでさまざま。
それらの特殊なルールを理解してゲームの流れを読み解くのも、『賭ケグルイ』の注目点です。
また多くのゲームには、攻略法だけでなく予想もしない抜け道が存在しています。
そのまさかの方法に驚かされるのも、『賭ケグルイ』の面白さと言えるでしょう。
【本編に登場したオリジナルギャンブルの傾向】
『賭ケグルイ』本編にて登場したオリジナルギャンブルは、大掛かりな施設を使用した謎解きからトランプを使用した簡単なものまでさまざまです。
ただし、そのお手軽さからか1番はカードを使ったギャンブル。
特にトランプを使用してアレンジしたゲームが多く見られます。
そしてポーカーやブラックジャックなどを、心理戦を交えた駆け引きにするため上手く変化させており、そのルールの違いを楽しむのも『賭ケグルイ』の醍醐味です。
【狂気を含んだ心理戦】
©河本ほむら/尚村透/スクウェア・エニックス
賭ケグルイ 7巻より引用
『賭ケグルイ』は、キャラクターたちの狂気を含んだ心理戦が外せません。
普通の人間なら、億単位のお金が動くギャンブルには躊躇するもの…。
しかし夢子を中心とした一部のキャラクターたちは、異常な状況にも全く動じず、一つ間違えれば自分の身を滅ぼすギャンブルにも簡単に身を投じます。
そして一見無謀とも言える夢子たちの選択。
そんな計算だけでは思いつかない展開からの本来ならあり得ない勝利には、誰しもが驚かされるでしょう。
【学園生徒会】
『賭ケグルイ』の舞台である「私立百花王学園」を支配する生徒会は、ストーリー展開において重要な役割を持ちます。
賭けの取りまとめを行うだけでなく、奴隷制度さえ許されるほどの権力を持ち、そのメンバーも曲者ぞろいです。
特に会長である桃喰綺羅莉(ももばみ きらり)は、学園内でさまざまな改革を行い、その考えの意図が見えない実力者。
しかも綺羅莉がわざわざ権力者の立場を降りて行なっている、ギャンブルによる生徒会会長選挙が、今後はたして物語にどう影響を及ぼすのか非常に興味深いです。
【勝ち負けだけではない友情】
©河本ほむら/尚村透/スクウェア・エニックス
賭ケグルイ 13巻より引用
高度な頭脳戦や、狂気を含んだ心理戦。
複雑な意図が絡んだストーリー展開以外にも、仲間を思いやる心や友情も『賭ケグルイ』のテーマです。
一見、非情な思考をしていると見えてしまう夢子ですが、厳しいながらも周りを思いやる行動をしています。
ギャンブルに負け続けて奴隷になったキャラクターにも、強い心を持たせることで立ち直るきっかけを与えており、実は優しい心の持ち主です。
またお互いを信じ合うことで勝てるギャンブルも存在しており、物語の解説役としての役割が強いキャラクター・鈴井涼太(すずい りょうた)が夢子を信じて勝利する姿は非常に温かいものを感じます。
奇抜なギャンブルやストーリー展開からあまり目立ちませんが、隠れたテーマである友情も『賭ケグルイ』を楽しむために外せないでしょう。
【蛇喰夢子の身の上】
物語の主人公である夢子は、15巻現在でもまだ多くの謎に包まれています。
明らかなのは百喰一族であるのと、両親はおらず入院中の姉がいるだけ…。
高校生でありながら、あり得ないほどのお金も所持しており、その底の見えない性格も含めてつかみどころがありません。
これは今後、ストーリーが進む中で、少しずつ明らかなるかもしれませんね。
【濃厚なストーリー展開と個性的なキャラクターたち】
©河本ほむら/尚村透/スクウェア・エニックス
賭ケグルイ 7巻より引用
『賭ケグルイ』は、先の読めないストーリー展開も魅力です。
物語は序盤から高校生でありながら高額なお金を争うギャンブルを行い、奴隷制度すらあるため非日常感を漂わせます。
そんな中、夢子はただギャンブルをするのではなくゲーム外にも考えを巡らせており、単純に勝敗のみを競うギャンブルではありません。
その緻密な戦略には感心してしまいます。
また個性的なキャラクターたちの活躍も、この作品の注目ポイントです。
特に主要キャラクターにはかわいい女性が多いため、頭脳戦でありながらどこか殺伐としない展開が華やかで親しみやすいです。
【百喰一族(ももばみいちぞく)について】
桃喰綺羅莉が、当主を務める百喰一族。
分家の苗字の一部に「喰」が入った一族で、蛇喰の苗字を持つ夢子も一族の一員だとされています。
2人以外にも、分家であるとされている多くのキャラクターが登場しており、知性だけでなく個々の特技も使用して物語に絡んできます。
それぞれが桃喰にギャンブルで勝つことで百喰一族の当主になれるとされており、一族が絡んだストーリー展開はまだまだ予断を許しません。
今回は、『賭ケグルイ』の簡単なあらすじと作品のキーポイントを紹介しました。
『賭ケグルイ』は、緻密な頭脳戦と狂気をはらんだ心理戦が魅力の作品。
しかしそれだけでなく、濃厚なストーリー展開と友情を交えたかわいいキャラクターたちの活躍も楽しめます。
今回の記事が、そんな『賭ケグルイ』に興味のある人の作品を知る手助けになれば幸いです。