桓騎(かんき)将軍の実在について【キングダム】モデルにとされる人物の史実

©原泰久・集英社
キングダム 46巻より引用

・函谷関（かんこくかん）の戦い

・黒羊（こくよう）の戦い

・鄴（ぎょう）を巡る戦い

・平陽（へいよう）の戦い

・肥下（ひか）の戦い

etc

魏の将軍「廉頗(れんぱ)」との戦いで廉頗四天王と呼ばれる介子坊(かいしぼう)や玄峰(げんぽう)、白亀西(はくきさい)を苦しめ蒙驁軍を勝利に導きました。

その後、秦対合従軍による函谷関(かんこくかん)の戦いでは秦を守って戦いますが、魏軍になりすまし韓軍の総大将「成恢(せいかい)」を討つ活躍。

黒羊(こくよう)の戦いでは五千人将となった信とともに戦い結果的に大勝しますが、黒羊の村の人間をも大量虐殺したことに信は激怒します。

鄴(ぎょう)を巡る戦いでは、【王翦(おうせん)】と【陽端和(ようたんわ)】とともに出陣し鄴を落とす武功を立てました。

この功績により六大将軍に任命されます。

六代将軍になった後の桓騎は、平陽(へいよう)の戦いで趙の【扈輒(こちょう)】大将軍を討ちとります。

しかし部下の雷土(らいど)が拷問された後に殺されたことを知り、趙軍の捕虜10万人を虐殺します。

これは史実にもあった趙軍10万人を斬首したということから作られたエピソードです。

捕虜10万人を殺した桓騎に対し政は処刑しようとしますが、扈輒大将軍を討ちとった功績のため不問とします。

最終的に肥下の戦いにおいて李牧との決戦で命を落としました。

誰も思いつかないような作戦と、残虐性から唯一無二のキャラクターとしてキングダムでも人気の桓騎。

信のことは下僕上がりと馬鹿にした様子でしたが、自分の死を悟った際に側近を飛信隊に加わるように働きかけるなど、信のことを気にかけていたようです。

母・?

兄・?

弟・?

・平陽の戦い

・肥下の戦い

etc

史実での桓齮将軍は紀元前237年に将軍に選ばれたとされています。

紀元前236年には王翦や楊端和とともに趙の鄴攻めに参加。

紀元前234年には趙の平陽、武城を攻めて趙の扈輒大将軍を討ち、兵10万人の首を斬りました。

漫画の首切り桓齮のエピソードはこの史実から描かれているものです。

そして紀元前233年には趙の平陽、武城を平定します。その後に赤麗と宜安を攻めますが肥下の戦いで李牧に敗れています。

李牧に敗北後の桓騎は史実には書かれていませんが処刑されたという記録もありません。

敗将は基本的には何かしらの処刑を受けることがこの時代の通例です。

しかし桓騎が処刑された記録はないことから、桓騎は秦に戻らず他の国に亡命した可能性もあるのではっと考えられています。