imax上映とは？料金やシステム、見られる映画館等詳しくご紹介

映画をただ見るだけではなく、3Dや4Dなど全身で映画を楽しむ時代。

多くの上映方式があるため、どこがどう違うのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では数ある上映方式の中から「IMAX」について詳しく紹介していきますので、映画館に行く際の参考にしてみてください。

【IMAX上映とは】

IMAX上映とは【大きいモニターを使用し、高画質・高音質の映像を楽しむことができる上映方式】です。

4DXのように座席の振動や風が吹く事は無いので、IMAX上映で映画を見られる方は【通常より質の良い映画が見れる】、これだけの認識でOKです。

【カナダで生まれた独自規格】

「IMAX」はカナダに本社をおくIMAX社が開発した、独自の上映方式です。

その歴史は古く、50年も昔にさかのぼります。

はじめての作品が上映されたのは1970年の大阪万博で、翌年には初のIMAXシアターがカナダにオープンしました。

1990年ごろまではドキュメンタリーや教育映画の撮影にしか使われていませんでしたが、1999年には初のアニメ映画「老人と海」が公開されました。

最近では「TENET テネット」などのハリウッド作品だけでなく、「鬼滅の刃」や「シン・エヴァンゲリオン」といったアニメ作品も上映されています。

【高クオリティの映像を楽しめる】

IMAXは通常の35mmのフィルムではなく、70mmのフィルムに映像を記録します。

大きなフィルムを使うことで、記録できる情報も多くなり、結果として高画質の映像になるわけです。

しかし、IMAX専用のカメラは数千万円以上もするため、撮影の段階からIMAX専用のカメラを使用して映画製作するのは中々困難と言えます。

その為、初めからIMAX専用のカメラを使用せず、普通のカメラで撮影した後に画質を上げてIMAX方式で上映することもあります。

この方法をDMR(デジタル・メディア・リマスターリング)と呼ばれています。

IMAXといえばその圧倒的な映像美に目がいきがちですが、大迫力の音響効果も魅力なので、映像と音の両方とも高クオリティの映画を楽しむことができます。

【IMAXで上映するにも専用の機材が必要】

IMAXは撮影だけでなく、上映にも専用の機材が必要なので、IMAX専用シアターでしか上映することはできません。

フィルムの大きさもそうですが、それ以上に大きな違いは「画面の縦横の比 (アスペクト比) 」でしょう。

通常の映画のアスペクト比が「2.35 : 1」なのに対して、IMAXは「1.9 : 1」と広い画角を楽しむことができます。

IMAXのフルサイズに至っては「1.43 : 1」とほぼ正方形となっており、上映には特殊なスクリーンが必要になります。

縦に長いスクリーンの長所を最大限に活かすため、席にも高低差がつけられている点も特徴ですね。

通常の映画は垂直方向にフィルムを移動させるのに対し、IMAXでは水平方向に移動させるのも、専用の機材が必要な一つの理由になっています。

このようにIMAXの方式で見るには、通常の映画館とは違う、スクリーン、フィルム、席等が必要になる為、IMAX専用シアターでしか見る事ができないのです。

【数百円の追加料金がかかる】

上述してきたようにIMAXには専用の機材が多く必要なため、IMAXで映画を見ようとすると数百円程度の追加料金を払う必要があります。

IMAXは更に「デジタル・シアター・システム」や「IMAXレーザー」など、細かい上映方式の違いによって種類が分かれているので、お近くの映画館がどのシステムを採用しているのか調べてから行くことをおすすめします。

一般的なIMAXであれば、300円の追加料金を払うところが多いようです。

【IMAXが見られる映画館】

IMAX上映は大きいサイズの映像を記録しているため、通常の上映方法では字幕が見切れてしまうなど、いくつかの不具合が出てしまいます。

そのため、上映には専用の機材や設備が必要です。

例を挙げると、スクリーンの大きさを最大限に活用するために弓形に曲がっていたり、映像や音響を最適化するために席の配置に角度がついていたりします。

このようにIMAX形式の上映をしている映画館は全国でも限られていて、首都圏であってもその数は多くありません。

IMAX上映をしている映画館は以下にまとめましたので、映画館に行く前に確認してみてください。

以上、「IMAX」の特徴について紹介してきました。

「IMAX」は数百円の追加料金で、高クオリティの映画を楽しむことができる画期的なシステムです。

興味がある方は、ぜひ劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。