ウマ娘のアニメに登場するエルコンドルパサーについて!どんなキャラなのか詳しくご紹介

ウマ娘のアニメに登場するエルコンドルパサーについて!どんなキャラなのか詳しくご紹介

 

アプリゲーム、アニメ、漫画と大人気のウマ娘は史実の競走馬の特徴、レース結果などを再現したストーリーで描かれています。

 

ウマ娘を楽しむ人が競馬に興味を持ったり、競馬で歴代の名馬を知る人がウマ娘に興味を持ったりとウマ娘はそういった人のお互いを知る入口になっています。

 

そこには賭け事だけで語れない競走馬、騎手、馬主の熱い物語があるからこそ、人に興味をもたせます。

 

本日はウマ娘のキャラクターであり、アニメ第1期の主人公スペシャルウィークにとって史実でも同期としてライバルとして登場するエルコンドルパサーについてご紹介します。

 

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【ウマ娘のアニメに登場するエルコンドルパサーとは?】

 

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参照元:https://twitter.com/

 

【登場アニメ】

ウマ娘 プリティーダービー

ウマ娘 プリティーダービー OVA

うまよん

ウマ娘 プリティーダービー Season 2

【誕生日】【学年/寮】
3月17日中等部/美浦寮
【身長】【体重】
163cm微増(筋トレ効果)
【スリーサイズ】【声優】
B89/W58/H86高橋ミナミ

 

エルコンドルパサーはトレセン学園ジュニアクラスC組に通うウマ娘です。

 

同じクラスには編入してきたスペシャルウィークをはじめ、セイウンスカイ、グラスワンダー、キングヘイローがいます。

 

外見は落ち着いたロングヘアの茶髪をハーフアップにしており、目元はトレードマークの赤いマスクを着けています。

 

ここからはエルコンドルパサーのキャラクターについてご紹介していきます。

 

【レースに情熱的で明るく素直なウマ娘】

 

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エルコンドルパサーは素直で思ったことははっきりと口にする、明るく情熱的な性格の持ち主で、普段から、覆面プロレスラーである父親からもらったマスクを身に着けています。

 

編入初日に北海道のスペシャルウィークを「田舎者さんなんだ」と言ったり、京都大賞典で7着だったスペシャルウィークに「7着でも気を落とさないでね。調子の悪い日は誰にだってあります。ダメな時はダメですね。」とはっきり言ってしまいます。

 

しかし、嫌味なく明るく言う様からエルコンドルパサーの素直さがよくわかり、悪い子ではないので、仲間からはある程度許容されているようです。

 

また、レースに対しては誰よりも情熱を表に出すウマ娘でもあります。

 

スペシャルウィークやサイレンススズカに勝ちますと本人の目の前でライバル宣言をしたり、トレーニングも先輩ウマ娘を唸らせるほど熱心にこなし、日本国内に限らず海外にも進出していく様子が描かれています。

 

レース後に相手に楽しいレースだったと言ったり、負けて悔しい時は涙するエルコンドルパサーのレースへの情熱とひたむきな気持ちがよくわかります。

 

【本当は日本語流暢なんじゃないの?】

エルコンドルパサーはアメリカ生まれの帰国子女のため、少し訛り気味の日本語で会話の語尾に「デース」をつけます。

 

しかし、ところどころに出てくる英語はネイティブ発音ほどでもないように聞こえます。

 

また、心の声や本心を伝える時は、ところどころで訛っていないため本当は流暢な日本語が話せるのではないでしょうかと言われています。

 

また、アプリでは字幕にところどころカタカナ表記があるもののアニメより流暢に日本語を話します。

 

ちなみにアニメでは一度もマスクをとることはありませんでしたが、アプリではマスクをとって素顔を見ることができるシーンもあります。

 

【学園に内緒でこっそりコンドル(鷹)を飼っている】

アニメ版では登場していませんが、アプリ版では「マンボ」という名の鷹を飼っており、ゲーム内でGⅠレースに勝利すると登場してくれます。

 

学園ではペット禁止なので、もちろん学園には内緒で飼っており、同室のグラスワンダーも黙ってくれているようです。

 

本人はコンドルと言い張っていますが、サイズからして明らかに鷹であり、このこともグラスワンダーに突っ込まれています。(そもそもコンドルは全長約1.2m、翼開長さが約3.2mなので、こっそり飼うのがまず不可能)

 

ちなみに名前の由来は史実上の父馬である「キングマンボ」からきているようです。

 

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【飛ぶ怪鳥「エルコンドルパサー」】

 

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アニメ第1期1話で、エルコンドルパサーはチーム「リギル」の入部テストを、編入してきたスペシャルウィークと共に受けます。

 

ゲートのスタートダッシュやターフの芝に苦戦スペシャルウィークの一方で、エルコンドルパサーは快調なスタートに伸びのある走りで、スペシャルウィークがキングヘイローと2番争いをしている間に1着でゴールします。

 

そして、チーム「リギル」に入部することが決まり、その後のレースはデビューから4戦4勝を重ねます。

 

初めはスペシャルウィークの事をそこまで思ってなかったのですが、タイキシャトルとスペシャルウィークの模擬戦で、スペシャルウィークの頭角をみて、ライバル視するようになります。

 

そして、5勝目を果たし、NHKマイルカップ後のインタビューで「私ダービーでも勝ちます。スぺちゃんガチンコ勝負です。待っててくださいね。でも勝つのは私です。」とテレビ越しにスペシャルウイークに勝負を挑みます。

 

迎える日本ダービーは無敵の怪鳥と称されるエルコンドルパサーとスペシャルウィークの他に、同じ同期で皐月賞でスペシャルウィークを下し、トリックスターと称されるセイウンスカイも出走します。

 

地下馬道で緊張のため、震えるエルコンドルパサーは「絶対を見せろ」とシンボリルドルフに背中を押され、レースに臨みます。

 

スタート後は中団スペシャルウィークの後ろを走ります。

 

第4コーナーを回って先頭を走っていたセイウンスカイをスペシャルウィークが並ぶ間もなく交わしますが、外からエルコンドルパサーが迫り、交わします。

 

しかし、スペシャルウィークも負けずにエルコンドルサパーに並び二人並んでゴール版を走り抜けます。

 

写真判定の結果、同着となり二人はお互いを称えあいました。

 

【エルコンドルパサーの走り】

エルコンドルパサーは他のウマ娘に比べると体を低くした姿勢で走ります。

 

史実でも重心が低い馬が速いと言われているため、このような走り方で描かれているのでしょう。

 

また、レース展開は主にスタート後は中団で走り、終盤に他のウマ娘の様子をみてグーンと上がってくるため、後半でも伸びる脚力があるウマ娘です。

 

そして、人一倍熱心でダービーに向けたトレーニングでは、タイキシャトル、エアグルーヴをバテさせるほどの実力を見せつけ、シンボリルドルフとも一緒にトレーニングをしていました。

 

登場時から並外れた脚力とスピードを持っていましたが、その練習の熱心さを見るとチーム「リギル」の入部テストを受けるまでも、テストに備えて人一倍準備をしてきたのではないでしょうか。

 

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【涙の敗北と複雑な勝利】

 

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連勝を続けるエルコンドルパサーは、レースは圧勝で海外に挑戦するというサイレンススズカに、自分も世界制覇が目標という思いを明らかにします。

 

そして、そのサイレンススズカの次走レースに自分も出走することを決めます。

 

迎える毎日王冠にはエルコンドルパサー、サイレンススズカの他に無敗でジュニアチャンピョンのグラスワンダーの復帰レースでもありました。

 

スタート後、サイレンススズカは先頭を走り、エルコンドルパサーは中団、グラスワンダーは後方を走ります。

 

第3コーナーでグラスワンダーが仕掛けると、エルコンドルパサーも仕掛け、サイレンススズカが最後にスピードが落ちるであろうところで交わそうと考えます。

 

しかし、サイレンスズカのスピードは全く落ちず、グラスワンダーは足が前に行かず疾走してしまい、エルコンドルパサーも追いつけません。

 

エルコンドルパサーは世界レベルに驚きながらも勝ちたい一心で必死に走りますが、どうしても届かず自身初の2着という結果でレースを負えます。

 

初めての敗北に涙し、世界レベルに圧倒されるも、次の秋の天皇賞でリベンジを誓うのでした。

 

その後も前向きにトレーニングに取り組み、チーム「リギル」にもう負けないと宣言します。

 

そして次に迎える秋の天皇賞に、リベンジを心に誓うエルコンドルパサー、サイレンススズカ、ナイスネイチャ、メジロライアンが出走します。

 

このレースでエルコンドルパサーは以前のようにサイレンススズカの失速を待ち中団で控えるのではなく、はじめから先頭を走るサイレンススズカについていく戦法をとります。

 

しかし、レース序盤にもかかわらず追いつけないどころかサイレンススズカはどんどんスピードを上げていきます。

 

そんな時、大欅の向うを通り過ぎた所で、サイレンススズカの歩調が乱れ、「サイレンススズカに故障発生」とアナウンスが流れます。

 

自体に驚きつつも、エルコンドルパサーは外からサイレンススズカの横を通り抜け「サイレンススズカ、4コーナーを迎えることなく競争中止」のアナウンスでレースシーンは終わりました。

 

そして、1着で優勝し盾をてにするエルコンドルパサーでしたが、そこに笑顔はありませんでした。

 

結果的に秋の天皇賞でリベンジを果たせたものの、複雑な思いで海外のレースに進出していくのでした。

 

【実は一緒に出走したのは1度だけ】

無敗だったエルコンドルパサーの初の敗北相手はサイレンスズカとなりました。

 

これは史実に基づいており、1998年の秋の天皇賞のレースがアニメで描かれております。

 

しかし、サイレンススズカのラストレースとなった1998年秋の天皇賞に史実上でエルコンドルパサーは出ていませんでした。

 

当時は外国産馬に一部のG1レースに出走する資格がなかったためです。

 

実際の秋の天皇賞で勝利したのはオフサイドトラップという競走馬です。

 

ちなみにオフサイドトラップの馬主はエルコンドルパサーと同じ馬主です。

 

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【世界進出、ライバルと共に挑む世界の壁】

 

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8話よりエルコンドルパサーはフランスのレースに出走するようになりますが、手紙、電話、テレビ通話と頻繁に同期やチームメンバーと連絡を取っています。

 

手紙ではイスパーン賞に2着と世界の壁の高さを感じつつもトレーニングに励んでいることを報告したり、電話ではグラスワンダーに負けたスペシャルウィークを慰めたり、サイレンススズカが再起できると励ましの伝言を残したりと、思いやりのある一面を見ることができます。

 

やはりフランスに行ってからも、秋の天皇賞で起きたサイレンススズカの故障のことは気になっていたようです。

 

そして、迎える凱旋門賞にはヨーロッパ最強ウマ娘のブロワイエが出走します。

 

スタート後、エルコンドルパサーは勢いよく飛び出し先頭を走り、ブロワイエは中団を走ります。

 

普段のエルコンドルパサーは中団を走りますが、日本のレースと違い囲まれると抜け出すことが難しいため、逃げの走りに徹し、後ろのウマ娘を3馬身ほど離します。

 

あと100を切っても先頭でしたが、後ろからぐんぐん伸びるブロワイエに交わされ2着となりました。

 

レース後はブロワイエに「君はすごかった」と握手を求められ、ターフ上でエルコンドルパサーとブロワイエは称えあいます。

 

その夜、シンボリルドルフとの通話の後にエルコンドルパサーはスペシャルウィークと話します。

 

気さく残り100メートルまで自分が先頭だったことを自慢しますが、次第に声色が変わっていきます。

 

「ほんとに、あとちょっとだったんだよ…。本当に世界、目の前だったのに…。あとちょっとだったのに…」

 

アイコンは笑顔のエルコンドルパサーが電話の向うで一人で悔しみの涙を流すシーンは、どれだけ悔しかったのかが、姿が見えなくとも伝わるシーンです。

 

世界に挑戦する果敢なエルコンドルパサーの姿を見て、スペシャルウィークも負けてはいられないとトレーニングに励みます。

 

エルコンドルパサーも日本に帰国し凱旋門賞の2着のことは引きづっておらず、次のレースに向けトレーニングに前向きな姿勢をみせます。

 

その後のジャパンカップでスペシャルウィークはブロワイエとレースに共に出走し、死闘を繰り広げた結果、日本総大将スペシャルウィークが勝利しました。

 

エルコンドルパサーにとっての最後のレースはブロワイエに敗北してしまいましたが、スペシャルウィークが敵をとってくれました。

 

【ブロワイエはアニメオリジナルキャラクター】

実は、ヨーロッパ最強ウマ娘のブロワイエはアニメオリジナルキャラクターです。

 

史実の凱旋門賞でエルコンドルパサーを下したのはモンジューという競走馬で、実際にフランスとアイルランドのダービーを制した実力があります。

 

海外の馬であり、アニメでの使用許可が取れなかったためか、モンジューの名前の由来であるモンジュー城がある地区、ブロワイエ地区から名前が取られました。

 

また、フランス語でブロワイエ(broyer)には砕くという意味があり、エルコンドルパサーの世界制覇を打ち砕いた存在という二つ目の意味もあります。

 

【フランス語でも喧嘩腰】

初めてエルコンドルパサーがブロワイエに会った際にフランス語の参考書にサインを書いてもらいます。

 

しかし、そこには名前のサインではなく「私はコンドル(エルコンドルパサーのこと)より早く飛べる」という挑発文でした。

 

その後のジャパンカップでブロワイエと共に出走するスペシャルウィークが「いい勝負をしましょう」をフランス語ではなんというか質問するとエルコンドルパサーは耳打ちであるフレーズを教えます。

 

実際にスペシャルウィークがブロワイエに「ラ ビクトアール エタノーア(La victoire est à moi)」と言い放つシーンでは「調子に乗んな!」と字幕で訳されていました。

 

エルコンドルパサーにとっては以前の挑発文のサインに対するリベンジだったのでしょうか。

 

しかし、「ラ ビクトアール エタノーア(La victoire est à moi)」の実際の和約は「勝利は私のものです」という意味のため字幕がちょっと意訳な部分もあります。

 

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【実際にいた名馬「エルコンドルパサー」】

 


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エルコンドルパサーは実際の競走馬エルコンドルパサーがモデルとなっています。

 

アニメと同様に競走馬スペシャルウィークの同世代ライバルとして立ちはだかり、果敢に海外のレースにも挑戦しています。

 

ここからは競走馬エルコンドルパサーについてご紹介していきます。

 

【血統の駆け引きで生まれた名馬】

 

日本人馬主の血統への強い関心とヨーロッパで種牡馬にしたいという考えから、かなり近親の交配によってエルコンドルパサーは1995年アメリカのケンタッキー州で生まれます。

 

父馬のキングマンボはミスタープロスペクターというアメリカの大種牡馬の産駒です。

 

エルコンドルパサーが生まれた当時はまだ若かったキングマンボですが、後の産駒には日本ダービーを制するキングカメハメハがいます。

 

母馬のサドラーギャルは世界的大種牡馬を輩出するソングの血統でした。

 

また、キングマンボ、サドラーギャル共にどちらにも4,5代前にノーザンダンサーという牡馬とスペシャルという牝馬がいます。

 

その為、近親の交配であり、濃すぎる血統は虚弱体質や気性難が見られることがあるため、交配時には「怖くてこんな配合はできない」としきりに言われるほどでした。

 

危険な交配でしたが、健康に生まれたエルコンドルパサー。

 

名前の由来はペルーの民謡「コンドルは飛んでいく」に由来しています。

 

1歳を迎える前にアメリカから移動し、北海道の木村牧場で調教を受けることになります。

 

当初は特徴もなく普通の馬体で、ケガも病気もせず、気性も普段は落ち着いている馬だったそうです。

 

迎える1997年3歳新馬戦にて、芝はまだ難しいとみられたためダート1600mでデビューとなりますが、スタート練習が十分ではなかった為、スタート後は出遅れ。

 

最後方で走り、第4コーナーに回っても順位は上がりません。

 

しかし、残り400を切ってから最後方から大外をぐんぐん伸び、すべての馬を一気に交わしなんと7馬身差で初勝利をあげます。

 

特徴のないと言われた競走馬、エルコンドルパサーはここからどんどんと勝ち続けます。

 

【苦手なスタートダッシュ】

アニメでは難なくスタートしていたのに対して史実のエルコンドルパサーはスタートが苦手でした。

 

エルコンドルパサーが出走するレースの実況の始まりは、エルコンドルパサーのスタートが上手くいったか、いっていないかから始まることが何度かありました。

 

【ダートでも芝でも強い。】

 

翌年1998年2戦目の4歳500万下でも再びダートでのレースです。

 

スタートに出遅れますが、9馬身差で勝利。

 

3戦目の共同通信杯4歳ステークスでは初めての芝コースでのレースの予定が積雪によりダートでのレースです。

 

今回はいいスタートをきめ、ドロドロのダートの中で2馬身差で初の重賞を勝利。

 

4戦目のニュージーランドトロフィーは初の芝コースに練習中は戸惑う様子を見せます。

 

またもスタートに出遅れますが、2馬身差で勝利。

 

5戦目はNHKマイルカップはエルコンドルパサーの他に3頭の無敗馬と共に出走です。

 

いいスタートをきめ、最終コーナーで外に膨れてしまうも約2馬身差で勝利。

 

スタートに難はあるものの力強い直線での走りと連勝に馬主も思い切った配合の結果、強い馬が育ってくれたことを喜びました。

 

【特徴がないというのが特徴】

思い切った配合によって生まれたエルコンドルパサーはどの血統が濃く出ていたかが見た目ではわからず、スピードタイプかスタミナタイプか、ダートが得意か芝が得意か判断がつかなかったそうです。

 

それゆえ、その特徴のなさが、エルコンドルパサーにとっての最大の特徴であり、すべてに対応できる、欠点がない究極の競走馬と言われています。

 

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【初めての敗北と同期ライバルに勝利】

 

エルコンドルパサーは夏の休養後は、当初はマイルチャンピオンシップを目標にしていました。

 

それは血統から1600m前後のレースに強いとされていたためでした。

 

しかし、この時は年度代表馬を目的としており、年度代表馬の座を争うであろう同年1998年のダービー馬スペシャルウィーク、安田記念とフランスのGⅠを制したタイキシャトルに対抗するには、ジャパンカップに勝利するしかないため、次の目標をマイルチャンピオンシップからジャパンカップに変更します。

 

その前哨戦となるのが毎日王冠となります。

 

毎日王冠には栗毛の怪物グラスワンダーが復帰戦として、そして6連勝中でぶっちぎりの逃げ馬サイレンススズカが出走します。

 

スタート後、サイレンススズカがハイペースで先頭、エルコンドルパサーは2番手集団、スタートを出遅れたグラスワンダーは後方から中団を走ります。

 

第3コーナーからグラスワンダーがスパートをかけサイレンススズカをとらえようとしますが、そこから伸びません。

 

エルコンドルパサーは馬郡から抜け、サイレンススズカをさしにかかるが2馬身半届かず2着となりました。

 

デビューしてもうすぐ1年となるエルコンドルパサーは初めて敗北を味わいます。

 

そして迎えるジャパンカップは目玉の外国招待馬がほとんど出走せず、アメリカの1年を締める最高峰GⅠの昨年の覇者、チーフベアハートと日本勢はダービー馬のスペシャルウィーク、前年ジャパンカップ2着のエアグルーヴが出走します。

 

エルコンドルパサーにとっては初めての2400mの出走です。

 

スタート後、中団でエルコンドルパサーはスペシャルウィーク、エアグルーヴと並んで走ります。

 

エルコンドルパサーは最後の直線で抜け出し、そのままぐんぐん伸び2馬身半差で勝利します。

 

2着はエアグルーヴ、3着はスペシャルウィーク、チーフベアハートは4着となりました。

 

エルコンドルパサーはダートも芝も、距離も関係なく己の強さを見せつけました。

 

【狙うJRA賞は】

JRA賞の年度代表馬を狙って、出走したジャパンカップに見事勝利したエルコンドルパサーでしたが、日本とフランスのGⅠで3勝したタイキシャトルには及ばず、年度代表馬にはなれませんでした。

 

しかし、その年の皐月賞と菊花賞を制したセイウンスカイを抑え、見事にエルコンドルパサーが最優秀4歳牡馬に選出されました。

 

【「一人では強くなれない」】

ジャパンカップの様子は2011年のJRAジャパンカップのCMでも描かれています。

98年 ジャパンカップ

エルコンドルパサー、激戦のライバルたち。

僕らは、ひとりでは強くなれない。

 

【大きな挑戦、凱旋門賞】

 

翌年1999年にエルコンドルパサーはフランスの凱旋門賞を目指すことになります。

 

凱旋門賞は渡仏してすぐに勝てるレースではないため、10月の凱旋門賞に向けて4月からフランスに移動することとなりました。

 

エルコンドルパサーは現地の丈の長い芝での走りに苦戦しつつも、馬場に合わせた走法と馬体に変わっていきました。

 

そしてフランス1戦目は5月イスパーン賞です。

 

スタート後は中団で走り、最後の直線で外からのびて先頭に立ちますが、最後に更に外から来たクロコルージュに猛烈な勢いでさされ4分の3馬身届かず、2着に敗れます。

 

しかし、初めての馬場でもうまく走れたことで次走に自信を持ちます。

 

フランス2戦目は7月サンクルー大賞です。

 

このレースには、フランスとアイルランドのダービーを制したドリームウェル、前年凱旋門を制したサガミックス、ドイツ年度代表馬のタイガーヒル、ドイツダービーを制したボルジアという強敵そろいでした。

 

スタート後は中団を走り、最後の直線で先頭のタイガーヒルを交わし、2馬身半差でフランス初勝利をあげます。

 

そのレース後にエルコンドルパサーは右後脚に外傷を負ったことことで、菌が入り化膿性炎症を起こします。

 

通常は早期完治するものですが、治りが遅く調教の予定が後ろ倒しになりました。

 

完治後のフランス3戦目は9月のフォワ賞です。

 

この時のレースは、馬場の状態を考慮して回避した馬がいた為、レースは3頭だけの出走となりました。

 

1頭はイスパーン賞で敗れたクロコルージュ、もう1頭はサンクルー大賞で共に出走したボルジアでした。

 

スタート後は先頭を走り、最終コーナー後に院コーナーからボルジアにかわされるも、エルコンドルパサーがさし返し勝利します。

 

そして迎える凱旋門賞。

 

レースにはアニメでブロワイエのモデルとなった、当時7戦6勝2着1回のモンジューが出走しています

 

その頃のパリは悪天候が続き、先日まで雨が降っていたため、馬場が柔らかすぎて馬場として良くない状態でした。

 

スタート後、エルコンドルパサーは先頭にたち、モンジューは中団に控えます。

 

エルコンドルパサーは先頭のまま最後の力戦にはいりますが、残り400mでモンジューがスパートをかけ、残り100mで交わされ、差し返すも半馬身届かず2着に敗れました。

 

敗れたものの健闘したエルコンドルパサーは、日本からもフランスからも大きな喝采が送られ「チャンピオンは2頭いた」と現地メディアに伝えられました。

 

そして、このレースを最後にエルコンドルパサーは競走馬を引退します。

 

【引退と活躍する産駒】

エルコンドルパサーは同年1999年のジャパンカップや有馬記念の出走をファンから願われましたが、馬主がこれを断り、ジャパンカップの当日のお昼に東京競馬場で引退式が行われました。

 

翌年2000年から社台スタリオンステーションにて種牡馬となりますが、2002年に腸捻転によりエルコンドルパサーは7歳という短い生涯に幕を下ろしました。

 

その2年後の2004年にエルコンドルパサーの産駒であるヴァーミリアンが、産駒として初の重賞勝利をあげます。

 

また、ヴァーミリアンはダートでGⅠを9勝する日本記録を樹立しています。

 

その他の産駒、ソングオブウインドは菊花賞制覇、アロンダイトはジャパンカップダート制覇、トウカイトリックはGⅠでの勝利はないものの11年もの間、競争生活を続けることができました。

 

【エルコンドルパサー】

1999年のJRA賞はエルコンドルパサー、天皇賞(春・秋)とジャパンカップを制したスペシャルウィーク、スペシャルウィークを下し宝塚、有馬記念を制したグラスワンダーで悩まれていましたが、結果的にエルコンドルパサーが念願だった年度代表馬に選ばれます。

 

また、最優秀5歳牡馬にも選ばれています。

 

ファンにとってエルコンドルパサーのラストランは凱旋門賞と海外のレースのため、日本から海外にコンドルのように飛び立って、遠い存在となってしまいました。

 

しかし、日本の競走馬が世界に通用することを証明した名馬ということをファンは忘れないでしょう。

 

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エルコンドルパサーはアニメと史実ですこし違う点がありましたが、アニメで程よくまとめられているなと感じました。

 

アニメウマ娘には史実の競走馬をモデルとしているため多くのキャラクターが登場します。

 

本当に少ししか登場しないキャラクターも史実の実績を見るとびっくりするほど活躍しているキャラクターもまだまだいます。

 

史実を知ったうえでアニメを見たり、見返してみるのもいいかもしれませんね。

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