アニメのナリタタイシン!【ウマ娘】元ネタやキャラについてご紹介
史実の多くの人の心に残る競走馬が少女となり、健気に走り続ける物語が「ウマ娘」です。
現在はアニメ、漫画、アプリゲームと様々なコンテンツで展開されており、どれもが大人気となっています。
現在、70人以上のウマ娘が登場しており、全員がアニメで活躍できていませんが、すべてのキャラクターにモデル馬がいるため、それぞれに熱いストーリーが秘められています。
今回はアニメで登場するウマ娘のナリタタイシンについてご紹介していきます。
【ウマ娘のアニメに登場するナリタタイシンとは?】
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参照元:https://twitter.com/
【登場アニメ】 | |
ウマ娘 プリティーダービー OVA うまよん ウマ娘 プリティーダービー Season 2 | |
【誕生日】 | 【学年/寮】 |
6月10日 | 高等部/栗東寮 |
【身長】 | 【体重】 |
145cm | 計測拒否 |
【スリーサイズ】 | 【声優】 |
B69/W50/H73 | 渡部恵子 |
ナリタタイシンはトレセン学園に通うウマ娘の一人です。
小柄で淡い茶髪のショートヘアに黄色の耳飾りをつけた外見です。
制服着用時はかなりシンプルな外見ですが、勝負服は蹄鉄のチョーカーをつけ、ファー付きフードのピンクジャケットを着たストリートファッションになります。
また、アニメ第1期を収録したブルーレイBOX特典のOVA「BNWの誓い」のメインキャラクターの一人でもあります。
冒頭の天皇賞(秋)を観戦しているシーンが初登場です。
アニメ第2期でも登場するのですが、こちらの登場シーンはわずかとなっています。
ここからはOVAに登場するナリタタイシンのキャラクターについてご紹介していきます。
【クールで小柄なウマ娘】
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ナリタタイシンはBNWとよばれる三人の内の一人です。
BNWとは、ナリタタイシンの同期のウマ娘であるビワハヤヒデ、ウイニングチケット、そしてナリタタイシンの頭文字をとった3人のことをBNWと呼びます。
3人の中ではモデル馬が小柄な馬体だったことから一番身長が低いです。
普段はビワハヤヒデとウイニングチケットとは仲良しなのですが、OVAでは一人でいることが多く、クールなウマ娘のようです。
この頃のBNWの3人は気まずい雰囲気で、ナリタタイシンは特に周りに人を寄せ付けないようなオーラを放っていました。
ビワハヤヒデに声をかけられても返事をしないで、その場を立ち去ってしまったり、ダイワスカーレットに話しかけられてもスマートフォンを操作してばかりです。
また、一人でカラオケボックスに行くこともあり、基本的に一人でいることが好きなようです。
【回避能力と腕力が強い】
OVAでは、気まずさが漂うBNWの仲を何とかすべく、春の感謝祭でBNWがリーダーのグループ対抗駅伝が目玉企画として企画されます。
そして、実行委員会のチーム「スピカ」が何も知らないBNWの3人を説得することとなります。
ナリタタイシンを担当したのはゴールドシップです。
アニメ第1期でスペシャルウィークを連れ出したように麻袋で捕まえようとしますが、よけられてしまいます。
また、やっとのことで麻袋に入れることができてもナリタタイシンは力技で麻袋を破いてしまいます。
小柄な体なのに、圧倒的なパワーを見せつけました。
【自分を信じることができない】
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ナリタタイシンはちょっと曲がった性格のように思われるかもしれませんが、これには訳がありました。
ナリタタイシンは皐月賞で勝利、日本ダービーもBNWの3強の一人として力を見せつけ、次なる菊花賞の勝利を期待されます。
しかし、ナリタタイシンは菊花賞で大敗してしまいます。
ゴールして息を切らしながら観客席に目を向けると、そこには心配、残念、不安な表情をしたファンばかりが目に映ります。
大きく期待されながら期待を裏切ったこと、ファンを絶望させてしまったことに苦しんだナリタタイシンは、引退することを考えます。
そのため駅伝に出させようと話しかけるダイワスカーレットに「あんたに私の何がわかるの?わかんないよ、あんたには。」と強くあたってしまいます。
しかし、ナリタタイシンも根はとてもやさしいウマ娘です。
ゴールドシップに麻袋で捕まえられようとなっても怒らず、BNWの言葉を聞く前までは駅伝の話しを聞こうとしています。
また、ダイワスカーレットに強く当たってしまった後も引退を考えているから駅伝には出たくないという本心をすぐに言わなかったことに対してきちんと「すまない」と誤っています。
そして、気まずくなる前のBNWの3人で人参を分け合うシーンではうまく割れず一番小さい人参をナリタタイシンが食べ、大きい2つをビワハヤヒデとウイニングチケットに渡しています。
【うまよん】
うまよんでは「カブトムシとりだよ!」の回にBNWの3人が登場しています。
ウイニングチケットが近所の子供にカブトムシをせがまれ、3人で朝練と称して早朝にカブトムシ取りに行きます。
カブトムシを見つけた際にナリタタイシンは口調は落ち着きながらも尻尾を振っており、スズメバチから逃げる際はものすごい表情で海まで走っています。
ちなみにこの時はナリタタイシンが先頭で走っています。
OVAではなかなか見れなかったBNWの仲のいい日常を見ることができます。
【信じて走るナリタタイシン】
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駅伝には出ないと言い張るナリタタイシンに声をかけたのは、ビワハヤヒデの妹ナリタブライアンでした。
「私の気持ちがわからない」とダイワスカーレットに行ったことに対してナリタブライアンは自らの経験を話し始めます。
秋の天皇賞、ナリタブライアンは1番人気だったのに結果は12着でファンを失望させてしまったこと。
同じように引退を考えて出走した阪神大賞典で、最後の力を絞るきっかけとなったのはチーム「リギル」と応援するファンだったこと。
見なかったこと、聞かなかっことの中に大切なものがあったことを話し、ビワハヤヒデが見つけた四つ葉を渡します。
それでもナリタタイシンは自分を信じることができませんでした。
駅伝の当日になってもファンを失望させるかもしれないという恐怖でファンの前で走る駅伝の会場に向かうことができません。
しかし、中継映像で「早く来いよ!」「みんな待ってる!走れ!」というウイニングチケットとビワハヤヒデの言葉に、大切な二人の期待まで裏切りたくないという気持ちからナリタタイシンは駅伝会場に向かって走ります。
第7区に着いてナリタタイシンがこれまでのことを謝りようやく3人が打ち解けますが、ビワハヤヒデが熱発で倒れてしまい駅伝は中止、3人で走れなくなってしまいます。
自分が遅かったため、大切な二人の期待にも応えられないことにナリタタイシンは涙を流しますが、そこにナリタブライアンがやってきて、ナリタタイシン、ウイニングチケット、ナリタブライアンの3人で駅伝を続行することとなります。
駅伝はナリタタイシンが1番でタスキを受け取って走り出します。
最後のトラックに入るとスパートをかけるウイニングチケットとナリタブライアンに交わされてしまいますが、応援するファンの声を力に変えてウイニングチケットと競り合いながらもナリタタイシンが先にゴールします。
しかし、駅伝はチームスピカメンバー全員がルール違反をしたためどのチームも失格となってしまし、3人の勝負は大阪杯に持ち越されてしまいます。
その日の夜、改めて二人が信じてくれたから自分を信じて再び走ることができたとビワハヤヒデ、ウイニングチケットそして、ナリタブライアンに照れながらもお礼を言うのでした。
【ナリタタイシンの走り】
ナリタタイシンのレースシーンはOVAラストの大阪杯で見ることができます。
モデル馬が後方で走る追い込みだったように、レース中盤は後方で走ります。
回想で言っているように日本ダービーも後方で走っていたようです。
しかし、大阪杯は早めに仕掛け、ウイニングチケットもそれに続きます。
先頭に走るビワハヤヒデに外から差しにかかりますが、わずかな差で勝利を逃します。
そして、3人で次の勝利は負けないからと誓い合うのでした。
【実際にいた名馬「ナリタタイシン」】
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ナリタタイシンは史実の競走馬ナリタタイシンという牡馬がモデルとなっています。
史実でもBNWと呼ばれる三頭の馬の一角で、ビワハヤヒデ、ウイニングチケット共にクラシックレースを争いました。
ここからは競走馬ナリタタイシンについてご紹介していきます。
【小柄で気性の荒く気分屋な競走馬】
ナリタタイシンは1990年に生まれます。
父馬リヴリアは、アメリカの競走馬で現役時代は重賞5勝のG1馬で、種牡馬として日本にやってきます。
母馬タイシンリリイは、自身はいまいちな血統ながらも仔馬は重賞に勝利しています。
デビュー前は気性が荒く乗った人を落とそうとするような性格だったり、気分が乗らないと厩舎に帰ったり、その場で寝転がったりするような問題児だったそうです。
デビューは1992年の新馬戦で決まり、1番人気ながら9頭中6着となります。
その後の未勝利戦で勝利するも、きんもくせい特別では再び6着と安定して勝利することができません。
この頃から、末脚にかける追い込み戦法に切り替えていくこととなります。
これが功を奏したのか、次からのレースで2着が2度続き、ラヂオたんぱ杯3歳ステークスで重賞初勝利をあげます。
翌年1993年はシンザン記念を2着でその後はクラシックに、挑戦することとなります。
そして、一冠の皐月賞のトライアルレースに出走します。
レースは最後の直線でスパートをかけますが、ウイニングチケットには届かずナリタタイシンは2着となります。
小さい馬体のため、直線でなかなか馬群に突っ込むことは難しい状態ではありますが、なんとか善戦し、皐月賞に駒を進めます。
【小さな馬体】
ナリタタイシンは一般的な競走馬に比べると小柄な馬体でした。
通常、競走馬の出産シーズンは春頃なのですが、ナリタタイシンは初夏になっても生まれてきませんでした。
6月のある日に、気づくといつの間にか生まれ、すっと立っていたというエピソードがあります。
遅生まれのため他馬に比べるとかなり小さい馬体でした。
【クラシックの挑戦‐皐月賞勝利‐】
皐月賞には弥生賞を勝利したウイニングチケット、そしてここまで常に1着か2着の堅実な走りのビワハヤヒデが出走していました。
ナリタタイシンはこの2頭に次いで3番人気となります。
スタートすると前方にビワハヤヒデ、中団にウイニングチケット、ナリタタイシンは後ろから2番手で走ります。
ゆったりした馬群は第3コーナーから各馬が仕掛け始めます。
第4コーナーあたりでビワハヤヒデとウイニングチケットが仕掛け、直線に入るとナリタタイシンは大きく外に持ち出し仕掛けます。
前を走る他馬をどんどん交わし、初の重賞勝利で皐月賞馬となります。
続く日本ダービーもウイニングチケット、ビワハヤヒデが出走しており、ナリタタイシンは前回同様3番人気となります。
スタートするといつものように先団後ろにビワハヤヒデ、中団にウイニングチケット、後方から2番手にナリタタイシンが走り、やや縦長の馬郡となります。
大けやきの向こうを過ぎると各馬が仕掛け始めます。
内からウイニングチケットが馬郡を抜け、ビワハヤヒデも続き、ナリタタイシンは馬郡の中、他馬を交わし3頭が前へ抜けます。
しかし、競り合うウイニングチケットとビワハヤヒデには届かず3着となります。
二冠目には手が届きませんでしたが3頭の競り合いは印象的なレースシーンとなりました。
その後、他2頭は夏の休養に入る一方で、ナリタタイシンは初の古馬とのレースとなった高松宮杯に出走しますが、先頭馬を差しきれず2着となります。
そして夏の休養を経て、菊花賞に駒を進めますが、ナリタタイシンは運動誘発性肺出血を発症し、トライアルレースを回避します。
休養後ぶっつけで出走した菊花賞は、最後方で中盤はほぼ最後方で走り、そのまま遅れて直線に入って、18頭中17着という結果に終わります。
その後は休養に入り、1994年は皐月賞の1勝のみという結果でした。
【運動誘発性肺出血】
運動誘発性肺出血とは強い運動をした際に肺の血管から出血する疾患です。
重症化すると鼻出血に繋がります。
鼻出血はジャパンカップでレース直前に鼻出血を起こしたマチカネタンホイザのイメージがありますね。
人間でいう鼻血なのですが、人間と競走馬の鼻の構造が異なります。
人間は鼻と口がつながっていますが、競走馬は鼻は肺にのみつながっているため、出血すると十分な呼吸ができません。
そのためレースを回避するのです。
競走馬にとって厄介な病気ですね。
【引退まで】
翌年1994年は体調も回復し、初戦の目黒記念に出走することとなります。
直線に入ると他馬を大外から交わし、皐月賞以来の勝利となりました。
その後は菊花賞で大敗した京都競馬場で再びリベンジすべく、天皇賞(春)に出走することとなります。
レースには菊花賞馬ビワハヤヒデ以外にマチカネタンホイザ、ナイスネイチャが出走していました。
スタートすると先頭中団にビワハヤヒデ、ナリタタイシンは後方から2頭目を走ります。
淡々としたよどみのない流れのまま、第3コーナーでナリタタイシンは外を回って仕掛けます。
直線に入ると大外から末脚で、先頭になろうかという勢いでビワハヤヒデに迫りますが、交わすことはできず1馬身差で2着となります。
勝利とはなりませんでしたが、菊花賞の大敗からの復活と言える強い走りを見せつけます。
しかし、ナリタタイシンはその後、骨折のため宝塚記念を回避、下痢で京都大賞典を回避、屈腱炎で天皇賞(秋)を回避と故障が続き、復帰したのはそれから1年2か月も後の宝塚記念でした。
その頃には、すでにビワハヤヒデもウイニングチケットも引退していました。
レースは、いつものように後方を走りますが、直線に入ってもあの頃のような大外からみせる末脚を見ることはできず、いつもより内側で17頭中16着となります。
このレースにはライスシャワーも出走していましており、第3コーナーで転倒、そのまま馬場で最後を迎えたレースでもありました。
その後引退したナリタタイシンは種牡馬となりますが、小さな馬体だったこともあってか、良血牝馬との種付けは懸念されていたようで、目立った成績を残した産駒はいません。
2003年に種牡馬を引退すると、北海道の牧場で余生を過ごします。
BNWの3頭は寿命も競い合っていたのか2020年に3頭そろって30歳の年を迎えます。
※馬の平均寿命は25歳です。
そしてその後、ナリタタイシンは老衰のため30年の生涯に幕をおろします。
【勝利への解法】
JRA「名馬の肖像」にはに皐月賞の馬番14番のゼッケンをつけたナリタタイシンの写真がありこのように書かれています。
勝利への解法
変化する状況の中で 次々と迫られる判断 しくじりは決して許されない
どの位置を取るのか いつまで我慢すべきか どこを突いて抜け出すか 周囲に目を配れ 知恵を振りしぼれ
最適解を積み重ねた先に 勝利は待っている
最後方から追い込み馬として、力のある末脚で前馬を交わし、先頭を差すナリタタイシンの走りらしい言葉ですね。
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OVAでナリタタイシンが悩んでいたように競走馬ナリタタイシンも体調不良や怪我に悩まされた競争生活でした。
しかし、小さい馬体ながら先頭に立つ勢いの末脚はとても力強く印象的です。
アニメでもOVAでも皐月賞は描かれていないためナリタタイシンの勝利を見ることはできませんが、代わりに駅伝での勝利を見ることができます。
史実を知った上でみるとウマ娘は、細かく作られており深く楽しめるコンテンツです。
これを機にアニメを見たり、振り返ってみるのはいかがでしょうか。