アニメのエアグルーヴ!【ウマ娘】元ネタやキャラについてご紹介
ウマ娘は史実で大きく活躍した競走馬が少女となり、ライバルと共にレースに走り続ける物語です。
現在は70人以上のウマ娘が登場しており、そのすべてのキャラクターにモデル馬が存在します。
圧倒的な強さで走った競走馬、G1で勝利できずともレースを盛り上げた競走馬、たった一度の勝利も知らず健気に走り続けた競走馬などがおり、その競走馬の特徴、性格、騎手、馬主などすべてがキャラクターに反映されています。
アニメではそんな小ネタ要素が多く盛り込まれており、アニメを見ると史実のレースも知りたくなるようなストーリーとなっています。
本日はアニメで登場したウマ娘、エアグルーヴについてご紹介していきます。
【ウマ娘のアニメに登場するエアグルーヴとは?】
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【登場アニメ】 | |
ウマ娘 プリティーダービー ウマ娘 プリティーダービー OVA うまよん ウマ娘 プリティーダービー Season 2 | |
【誕生日】 | 【学年/寮】 |
4月6日 | 高等部/栗東寮 |
【身長】 | 【体重】 |
165cm | 見事な仕上がり |
【スリーサイズ】 | 【声優】 |
B90/W57/H86 | 青木瑠璃子 |
エアグルーズはトレセン学園に通うウマ娘の一人です。
灰色がかったセミショートヘアで前髪をわけており、黄色いリボンとチェーンがついた耳飾りを左耳につけています。
また、ピンクのアイシャドーをつけているので、目が印象的なウマ娘です。
アニメ第1期1話で主人公スペシャルウィークがチーム「リギル」の入部テストを受ける際に見学者として初登場します。
ここからはエアグルーヴについてご紹介していきます。
【真面目な副会長】
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エアグルーヴは生徒会に所属しており、副会長をやっており、非常に真面目で自分に厳しく、几帳面な性格のウマ娘です。
全体的に生徒会の仕事シーンは少ないですが、転入したてのスペシャルウィークを生徒会室に呼び出したり、感謝祭では当日のステージプログラムが予定通り進行しているか見守るシーンがあります。
また、OVAでは実行委員会のチームを決めるくじ引きを作ったり、チーム「スピカ」に駅伝の趣旨を説明しています。
真面目だなと感じるシーンは、アニメ第2期10話でトウカイテイオーを説得するためにチーム「カノープス」がステージをジャックしたときは、プログラムにないことだからすぐ中止を促そうとしています。
また、チーム「リギル」に所属しており、スペシャルウィークとタイキシャトルの模擬レースではスタート係を務めており、ゴールでさぼって寝ているヒシアマゾンを追いかけて叱ったりしているシーンもあります。
そんなシーンから真面目な性格というところがわかりますね。
【秋の感謝祭】
アニメ第1期の秋の感謝祭でチーム「リギル」は執事喫茶を出店しています。
テイエムオペラオー、フジキセキ、シンボリルドルフと共に執事のコスプレをしており、ファンからかなりの人気のようです。
エアグルーヴのキャラを考えると、断りそうなものですが、案外ためらいもなくやり切っていますね。
【エアグルーヴの走り】
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エアグルーヴのレースシーンはまず、宝塚記念のシーンがあります。
最後の直線でスパートをかけ、前のウマ娘を二人交わしますが、先頭を走るサイレンススズカには届かず3着という結果に悔しさを滲ませます。
その後のトレーニングシーンで、去年の天皇賞(秋)でサイレンススズカに勝利したことが言及されています。
しかし、エアグルーヴ自身は去年と今年のサイレンススズカは別人のように走りが違うことを感じています。
また、ジャパンカップではレースシーンがカットされていますが、1着エルコンドルパサー、2着エアグルーヴと結果を残しています。
そして、ウインタードリームトロフィーにも2度出走しています。
1度目の出走ではスタート前にエアグルーヴを紹介する実況はありませんでしたが、スタート後の遠巻きのシーンで12番ゲートからスタートしていることがわかります。
2度目のウインタードリームトロフィーではスタート前に「女帝エアググルーヴ」と実況で紹介されています。
スタートすると中団トウカイテイオーの後ろ、ビワハヤヒデの内を走ります。
残り400mになると他のウマ娘と共に上がり、坂を上がると横一列になってゴール板を通過します。
最後のウイニングライブでは他のウマ娘と全員一緒にステージに立っているので、同時にゴールしたのでしょうか。
走法など細かいところはわかりませんでしたが、チーム「リギル」でありG1でも結果を残し、ウインタードリームトロフィーに2度出走していることから強い走りができるウマ娘のようです。
【アプリゲーム】
アニメでは走法が判明しませんでしたが、アプリゲームでは中距離で先行・差しを得意としています。
ちなみにアニメでは右側の前髪が長く、右目が隠れるほどでしたが、アプリゲームではそれほど前髪は顔にかかっておらず顔がよく見えます。
【エアグルーヴと周りのウマ娘達】
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ここからはエアグルーヴの小ネタシーンをご紹介していきます。
まずは元同じチームメイトのサイレンススズカとのシーンです。
基本敬語のサイレンススズカが「エアグルーヴ」と呼ぶ仲です。
また、サイレンススズカが骨折後にトレーニング場に戻ってきたときは喜んで駆け寄っていきます。
そのほかにもサイレンススズカが一人で筋トレしているシーンでは遅くまでトレーニングをしていることを心配したり、一緒に筋トレすることを迷惑じゃないか気にしています。
サイレンススズカのことを大切に思っていることがよくわかります。
史実でエアグループはサイレンススズカの1年先輩になりますが、2度同じレースに出走しています。
また、鞍上が武豊騎手という共通点があります。
ちなみに、生徒会長のシンボリルドルフと生徒副会長のエアグルーヴですが、史実では競争経験はありません。
シンボリルドルフが「皇帝」とエアグルーヴが「女帝」と呼ばれているため、生徒会のメンバーになったのではないでしょうか。
そして、最後は同じチームの後輩エルコンドルパサーですが、凱旋門賞に挑戦すると聞いた時は「勝てよ」と真剣な表情で言います。
史実でエアグルーヴの父馬トニービンは凱旋門賞を制しており、凱旋門賞には少し縁があります。
【カメラのフラッシュ】
アニメ第2期の1話でオープンキャンパスの際にトウカイテイオーとメジロマックイーンがキタサンブラックとサトノダイヤモンドを学園内を紹介します。
その横でエアグルーヴも学園を紹介しているのですが、フラッシュ撮影をされて、過剰に驚いています。
史実でもパドックでのフラッシュ撮影に過敏に反応してその後のレースで惨敗しています。
【実際にいた名馬「エアグルーヴ」】
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エアグルーヴは史実で活躍した競走馬エアグルーヴという牝馬がモデルです。
まだ、牝馬が今ほど注目されていなかった時代に牡馬に混じり牡馬にも負けない走りした競走馬です。
ここからは競走馬エアグルーヴについてご紹介していきます。
【オークス親子制覇】
エアグルーヴは1993年に生まれます。
父馬は凱旋門賞馬で日本にきて種牡馬となったトニービンです。
ウマ娘では漫画「ウマ娘 シンデレラグレイ」でジャパンカップに出走したトニービアンカのモデル馬と言われています。
母馬ダイナカールは父馬にノーザンテーストに持ち、自身も5頭の接戦で勝利をつかみ取ったオークス馬です。
ダイナカールにとって4頭目の仔のエアグルーヴは「牡馬ならダービー馬」と言われるほどの馬でした。
トレーニングセンターに入ると冠名の「エア」とわくわくさせるという意味のGoove「グルーヴ」からエアグルーヴと名付けられます。
1995年の新馬戦にてデビューとなります。
クビ差届かず2着となりますが、2戦目で初勝利を挙げます。
続くいちょうステークスでは、最後の直線で前馬を交わす際に怯み、騎手が立ち上がってしまうも、立て直し残り100mで再び伸びで勝利します。
続く阪神3歳牝馬ステークスでは、直線で先頭を走り続けるビワハイジを追うも届かず2着となります。
1995年は4戦2勝、2着2回と翌年の活躍に期待がかかります。
翌年1996年は3月のチューリップ賞から出走し、前走で届かなかったビワハイジに5馬身差で圧勝します。
そして、桜花賞に大きく駒を進めます。
しかし、エアグルーヴは調教中に発熱を起こし、桜花賞を回避することとなってしまいます。
休養明けは約3か月振りの出走となるオークスに出走します。
エアグルーヴが1番人気で、出走できなかった桜花賞を制したファイトガリバーは4番人気となります。
スタートするとエアグルーヴは中団を走ります。
向こう正面でエアグルーヴは4番手あたりまで上がります。
最終コーナーカーブを過ぎると坂を一気に駆け上がり先頭に立ちます。
桜花賞馬ファイトガリバーが外から迫るも、先頭のままエアグルーヴが伸びて勝利します。
エアグルーヴの勝利は母ダイナカールのオークス制覇から13年目の母娘制覇となり、42年ぶり史上2例目の偉業となりました。
【JRAのCM】
2012年のJRAのオークスのCMではエアグルーヴのレースが取り上げられています。
96年、オークス。
5頭がもつれた世紀の大激戦の末に生まれた、女王・ダイナカール。
その娘が、再びレースを支配する。
額の流星は宿命か。オークス、親子制覇。その馬の名は…エアグルーヴ
エアグルーヴの仔からオークス馬は生まれませんでしたが、G1勝利馬が輩出されており、現在では親子5代G1制覇と続ています。
【天皇賞(秋)の勝利】
その後は牝馬クラシック最終戦の秋華賞にむけてステップレースには出ずに臨みます。
しかし、調教が思うように進まず、エアグルーヴの体調も悪い状態で当日を迎えます。
さらに追い打ちとなったのがパドックでのフラッシュ撮影に過剰に反応し、その後も落ち着かない様子です。
スタートは中団を走るも向こう正面で鞭が入り、直線でエアグルーヴは伸びず馬郡に沈み、なんと10着となります。
更にレース後エアグルーヴは右前脚が骨折していることが判明し、休養に入ることとなりました。
この件以降、パドックでのフラッシュ撮影は禁止となりました。
復帰レースとなったのは10か月後の1997年のマーメイドステークスです。
1番人気で出走し、見事勝利。
続く札幌記念も牡馬相手に直線で伸びて勝利を挙げます。
この勝利でクラシック三冠レースで上位を争っていた牡馬ジェニュインにも負けない走りをするエアグルーヴを見て、陣営は自信をもって天皇賞(秋)に出走することとします。
天皇賞(秋)には前年の勝利馬バブルガムフェローが1番人気、仕上がりも万全なエアグルーヴが2番人気、前走で下したジュニュインが3番人気となります。
スタートするとエアグルーヴは中団を走ります。
サイレンススズカが10馬身ほど大逃げし、観客はわーと歓声をあげます。
直線に入るとエアグルーヴが上がり、残り100mでバブルガムフェローと並んでサイレンススズカを交わし、そのまま競り合いクビ差でエアグルーヴが勝利します。
最後は2頭の一騎打ちとなっており、3着のジェニュインから2着のバブルガムフェローまで5馬身も差がありました。
牝馬のエアグルーヴが天皇賞(秋)に勝利するのは17年ぶりの快挙で、天皇賞(秋)が3200mから2000mに短縮されてからは史上初の牝馬の勝利でした。
その後はジャパンカップに出走しますが、最後の直線で先頭に立つもピルサドスキーに差され、2着となります。
有馬記念でも最後の直線で先頭に立つもマーベラスサンデーとシルクジャスティスに交わされ3着となり惜しい結果となるものの、1997年の年度代表馬に選ばれます。
牝馬が年度代表馬受賞は26年ぶりのことでした。
【ファインモーション】
アプリゲームでエアグルーヴは寮のルームメイトのファインモーションの実家が苦手な設定があります。
その元ネタとなったのがこの1997年のジャパンカップです。
ジャパンカップでエアグルーヴをおさえ、勝利したピルサドスキーはイギリスの競走馬でジャパンカップを含むとG1に6勝している競走馬です。
そしてビルサドスキーは、ファインモーションの母馬が同じ半兄だったのです。
つまり、ファインモーションの兄であるビルサドスキーに負けている為、ファインモーションの実家が苦手という設定になったという説があります。
【優秀な子孫達】
翌年1998年も現役を続行することとなります。
初戦の大阪杯では昨年桜花賞2着、オークス、秋華賞を制したメジロドーベルを下し勝利します。
続く成尾記念は、1番人気で出走するも、直線で先に先頭にたったサンライズフラッグに届かず2着となります。
ここまでの堅実な走りでエアグルーヴは史上初のファン投票1位で宝塚記念に出走することとなります。
しかし、調整不足だったこともあり、ここまで4連勝中のサイレンススズカに届かず3着となります。
連覇がかかった札幌記念は大きく逃げていたサイレントハンターを直線であっさり交わすと3馬身差で勝利します。
夏の休養後は調整の具合と鞍上の兼ね合いもあり、天皇賞(秋)ではなくエリザベス女王杯とジャパンカップに出走することとなります。
エリザベス女王杯は1番人気で出走し、2番人気のメジロドーベルの2強対決が話題となりますが、最後の直線先に内からぬけたメジロドーベルに届かず3着となります。
メジロドーベルにとっては、4度目のレースで初めてエアグルーヴを下し、エアグルーヴにとって牝馬が先着することは秋華賞以来の2年1カ月ぶりのことでした。
その2週間後のジャパンカップでは、直線で先に抜けたエルコンドルパサーがそのまま抜けて懸命にエアグルーヴも追うも届かず2着となります。
そして年末の有馬記念を引退レースとしますが、レース中に落鉄したことでグラスワンダー勝利の5着という結果で競争生活を終えます。
エアグルーヴは翌年1999年から繁殖牝馬となり、11頭の仔を産みました。
そして2013年、11頭目であるキングカメハメハとの仔を出産後、内出血を起こし20年の生涯に幕を下ろしました。
【繁殖牝馬】
エアグルーブは先述した通りG1馬を輩出しています。
父馬がサンデーサイレンスのアドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯を連覇しています。
また、父馬がキングカメハメハのルーラーシップはクイーンエリザベス2世カップに勝利しています。
生まれた仔は未出走の1頭を除くと必ず勝利を挙げています。
そして、現役を終えた仔は繁殖牝馬となり、アドマイヤグルーヴからは皐月賞、日本ダービーを制したドゥラメンテ、ルーラーシップからは菊花賞を制したキセキが生まれています。
ちなみに先述した親子5代G1制覇の詳細は下記になります。
ダイナカール
1983年オークス勝利
エアグルーヴ
1996年オークス勝利 1997天皇賞(秋勝利)
アドマイヤグルーヴ
2003・2004年 エリザベス女王杯勝利
ドゥラメンテ
2015年 皐月賞・日本ダービー勝利
タイトルホルダー
2021年 菊花賞勝利
現代の競馬でも血統表をさかのぼるとエアグルーヴの名前があることはうれしいことですね。
【女傑】
現代競馬において牝馬の活躍は珍しいことではありません。
2021年現在、GⅠ勝利数が最も多い競走馬は、2000年に引退した牝馬のアーモンドアイです。
他にも多くの牝馬が優秀な成績を残しています。
女傑エアグルーヴのGⅠ勝利数は2勝ですが、1990年代において牝馬の活躍は信じられないほどの快挙でした。
そこから徐々に牝馬の調教方法や薬が進化することで牝馬が力をつけていったのです。
そのため当時の事を考えると、牡馬に混ざってゴールを争い、ほぼすべてのレースで3着以内の堅実な走りを見せたエアグルーヴは、まさに信じられないような牝馬だったため女傑と呼ばれています。
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エアグルーヴは牝馬のため、すべてか少女のウマ娘の世界ではなかなか牝馬としてのすごさを表現しづらいですね。
また、チーム「リギル」に所属するウマ娘はほとんどが先輩のため、こんなにも素晴らしいモデル馬をもつキャラクターの走りを多く見ることができないことはもどかしいですね。
このようにウマ娘は史実を知ると、キャラクターに深みをもって見ることができます。
これを機にアニメを見たり、見返してみるのはいかがでしょうか。