シンデレラグレイに登場するフジマサマーチについて!元ネタも併せて詳しくご紹介【ウマ娘】

シンデレラグレイに登場するフジマサマーチについて!元ネタも併せて詳しくご紹介【ウマ娘】

 

アプリゲーム、アニメ、漫画と大人気のウマ娘。

 

アプリゲームを元にしたコンテンツでしたが、アプリより先にアニメの放送、単行本が発売されるという順番も話題となりました。

 

ウマ娘の漫画「ウマ娘 シンデレラグレイ」は第二次競馬ブームを巻き起こし、怪物と呼ばれた「オグリキャップ」の史実の競争生活をモデルとした内容となっています。

 

本日は「ウマ娘 シンデレラグレイ」に登場するキャラで、オグリキャップのカサマツ時代に最初に立ち塞がるライバルのフジサマサーチについてご紹介します。

 

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【ウマ娘シンデレラグレイに登場するフジマサマーチとは?】

 

©漫画 久住太陽/脚本 杉浦理史/漫画企画構成 伊藤隼之介(原作:Cygames) / 集英社
© Cygames, Inc.
ウマ娘シンデレラグレイ 2巻より引用

 

【初登場】【所属】
1巻1話日本ウマ娘カサマツトレーニングセンター学園
【誕生日】【身長】
4月5日170cm
【毛色】【性格・特徴等】
芦毛※気骨稜稜(きこつりょうりょう)/読書家/コミュニケーションが苦手
【元ネタになった競走馬】
マーチトウショウ

※気骨稜稜…自分の信念を曲げず、貫き通そうとする様。

 

フジマサマーチはカサマツトレセン学園に通うウマ娘の一人です。

 

姫カットのロングヘアにサイドの三つ編みを後ろでまとめており、右耳にリボンをつけています。

 

オグリキャップと同じクラスで、入学した日に席でピシッと座っているところが初登場となります。

 

序章カサマツ篇ではオグリキャップとレースで死闘を繰り広げるライバルとして登場します。

 

ここからはフジマサマーチのキャラクターについてご紹介していきます。

 

【ストイックなウマ娘】

 

©漫画 久住太陽/脚本 杉浦理史/漫画企画構成 伊藤隼之介(原作:Cygames) / 集英社
© Cygames, Inc.
ウマ娘シンデレラグレイ 2巻より引用

 

カサマツトレセン学園の生徒は、やる気や実力がイマイチの生徒が多いのですが、その生徒達と比べると、フジマサマーチは入学当初から向上心が高く、東海ダービー制覇を目標達成の為に、ストイックに練習を続ける、芯の強いウマ娘です。

 

入学後すぐに行われた、ゲートスタートの練習の際に、スタートが出遅れるも、目を見張るスピードで駆け抜けたオグリキャップをライバル視するようになります。

 

レースへの闘争心も強く、勝つためにトレーニングを人一倍こなし、勝つための100通りのイメージトレーニングをしているシーンがあります。

 

また、レースのことになると周りにも強くあたる一面があります。

 

フジマサマーチのトレーナーである柴崎トレーナーには思っていることを話さず、トレーニングを休憩なしに続けたり、イメージトレーニング中に話しかけられると「少し黙ってください。集中したいので。」と言ってしまうほどです。

 

その為、柴崎トレーナーは、フジマサマーチはコミュニケーションが必須課題と思っていました。

 

実はフジマサマーチは、幼い頃から東海ダービーに強い憧れを感じており、目標の為に朝から晩までどんな過酷な練習にも耐え抜いてきました。

 

そんな状況では友達は邪魔な存在と考えていたため友達はいませんでした。

 

そのため、人付き合いが上手くないようです。

 

しかし、オグリキャップと出会ったことでフジマサマーチは変わっていきます。

 

【コミュニケーションに苦戦】

カサマツトレセン学園のウマ娘は寮で生活しており2人1部屋です。

 

柴崎トレーナーとのやり取りを見ていてわかるようにコミュニケーションが苦手なフジマサマーチもウォークダンサーと同室です。

 

話すタイミングを探るがため、ウォークダンサーのことをものすごい睨むように見てしまいます。

 

ウォークダンサーもその気迫に涙目で怯えていました。

 

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【フジマサマーチの走り】

 

©漫画 久住太陽/脚本 杉浦理史/漫画企画構成 伊藤隼之介(原作:Cygames) / 集英社
© Cygames, Inc.
ウマ娘シンデレラグレイ 1巻より引用

 

フジマサマーチは特待生で入学したことから、実力もあり期待される存在です。

 

入学早々のゲートスタートの練習の際にも、カサマツのトレーナー達からは「スタートが上手い!」「フォームも綺麗!」「やっぱり素質ありますよあの娘!」と評価されており、オグリキャップの北原トレーナーからも「大したモンだ」と人一番注目されています。

 

その後のレースシーンはどのレースもオグリキャップと走っています。

 

まず1戦目のレースは二人のデビュー戦です。

 

トレーニングも絶対に勝つため必死にトレーニングし、当日はオグリキャップに「貴様には負けん」と宣戦布告をします。

 

スタート後はフジマサマーチは好スタートで3番手を走り、オグリキャップは出遅れたため最後方を走ります。

 

フジマサマーチは遠心力でよれるウマ娘を警戒して、馬郡に飲まれないような位置取りをします。

 

直線に入るとフジマサマーチがスパートをかけ、先頭に立ちます。

 

残り200mになるとオグリキャップは北原トレーナーから教わったダートを蹴る走り方にかえ、大外からフジマサマーチに仕掛けます。

 

フジマサマーチとオグリキャップの一騎打ちとなり、フジマサマーチは再びスピードを上げ、気力を振り絞ります。

 

すると残り100mで足に違和感を感じたオグリキャップは、ガクンと落ちてクビ差でフジマサマーチが勝利します。

 

2戦目はジュニアクラウンです。

 

フジマサマーチは100通りの勝利をイメージし、レースに臨みます。

 

いいスタートを切ったフジマサマーチは、大外位置を利用し、直線でコーナーに切り込み2番手を走り、オグリキャップはその後ろを走ります。

 

想定していた中での特に理想的な位置取りができたフジマサマーチは、第3コーナー残り600mでスパートをかけます。

 

するとオグリキャップも調子がいいことに同時にスパートをかけます。

 

そのまま後続を突き放し、第4コーナーでオグリキャップから逃げます。

 

息が苦しく、肺か張り裂けそうになりながらも、自分のスピードに脚の回転が追いつかないぐらい調子が良いことに高揚感を感じます。

 

しかし、「お…まえ…には…!!負けん!!!」と怪物のような闘志を見せたオグリキャップが2度目のスパートをかけ、結果フジマサマーチは2着となりました。

 

そして3戦目はゴールドジュニアです。

 

このレースには勝利すればオグリキャップの中央行きがかかっており、北原トレーナーとの夢をかなえたいオグリキャップは悩みながら出走します。

 

「一緒に東海ダービーに出るという」約束をしていたのに、その約束を守らないオグリキャップにフジマサマーチは怒りをあらわにしてレースに臨みます。

 

スタート後はオグリキャップの二度目のスパートを警戒しながら、後方からプレッシャーを与えながら走ります。

 

残り600mとなってもオグリキャップは仕掛ける様子がなく、フジマサマーチは一気に距離を詰めます。

 

オグリキャップに並びかけるも北原トレーナーの「走るんだァァアア!!!」という言葉に背中をおされ、オグリキャップはスパートをかける姿を、フジマサマーチは唖然と見つめます。

 

どんどん先を行くオグリキャップに圧倒的な違いを感じ、フジマサマーチは敗れました。

 

以上でフジマサマーチはオグリキャップとは3戦1勝という結果ですが、カサマツでオグリキャップに勝利した唯一のウマ娘です。

 

好スタートがきれて、レース勘もあり、レース中は周りをみて考えながら全力で走れるウマ娘です。

 

また、先行を走るレースもあればライバルをマークする戦法もやっているので、器用な走りもできます。

 

【本音を言い合う】

コミュニケーションが必須課題と柴崎トレーナーに言われていたフジマサマーチでしたが、ゴールドジュニアでオグリキャップに負けたときには柴崎トレーナーの前で涙を流します。

 

「私は…弱いな…」と笑いながら大粒の涙をながすのですが、「…これから強くなればいいさ。なにもお前の夢が終わったわけじゃない」と慰めます。

 

はじめて、二人が本音を言い合うことができたシーンでした。

 

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【ライバルは自分を成長させる】

 

©漫画 久住太陽/脚本 杉浦理史/漫画企画構成 伊藤隼之介(原作:Cygames) / 集英社
© Cygames, Inc.
ウマ娘シンデレラグレイ 1巻より引用

 

ライバルであったフジマサマーチとオグリキャップ。

 

最初は闘志むき出しのフジマサマーチがオグリキャップを一方的にライバル視するのですが、次第にオグリキャップもフジマサマーチを意識し始め、お互いが成長しあう存在となっていきます。

 

ここはそんな二人のセリフに注目していきます。

フジマサマーチ
「貴様は何のために走っている?何を目指してレースに出る?(中略)そのままでは早いだけだ。頂上を決めなければ山は登れない。」

 

金華山でのトレーニング中にたまたま出会ったフジマサマーチとオグリキャップ。

 

フジマサマーチは自分の東海ダービー制覇という目標を話し、オグリキャップの目標を問いかけます。

 

しかし、目標を持たないオグリキャップにそのままでは頂上には行けないと言い切り、オグリキャップは目標を持つことの重要性を考えるようになります。

 

オグリキャップ
「貴様には負けん」

 

オグリキャップが2戦目となるジュニアクラウンでレース前に言った言葉です。

 

実はこの言葉は1戦目のデビュー戦でレース前にフジマサマーチがオグリキャップに同じ言葉を言っています。

 

ようやくお互いがライバルと認識したシーンです。

 

オグリキャップ
「一緒に東海ダービーで走ろう、マーチ」

 

ジュニアクラウンで勝利したオグリキャップが言った言葉です。

 

オグリキャップはライバルに負けたくないという気持ちから2度目のスパートという自分でも知らない力が出たこと、目標をもつ重要性を実感します。

 

フジマサマーチにとっても邪魔と思っていたライバルという友人ができたシーンでした。

 

フジマサマーチ
「日本一のウマ娘になれ オグリキャップ」

中央に移籍したことで東海ダービーにも、クラシック登録ができなかったことで日本ダービーという二つの目標を閉ざされたオグリキャップにかけた言葉です。

 

この時実はフジマサマーチも東海ダービーに出走しており、4着という残酷な結果にくじけそうになっていました。

 

お互いが新しい目標という山を登ればいいと話し励ましあいます。

 

最初は仲のいい二人ではありませんでしたが、レースを通じてかけがえのない存在となります。

 

【ヘアスタイルチェンジ】

オグリキャップが中央に移籍した後、フジマサマーチはノルンエース、ルディレモーノ、ミニーザレディ、川村トレーナーと一緒にファミリーレストランに来ます。

 

川村トレーナーに田舎のイモ女と言われたノルンエースは、ハイカラでしょうがと言い返します。

 

そして、それを聞いたフジマサマーチは、ハイカラをイメージして髪を切ってみるかとロングヘアをボブまでヘアスタイルチェンジしています。

 

その後はオグリキャップが出走するレースをカサマツメンバーと見たりしています。

 

オグリキャップ以外にもカサマツに友達ができたようです。

 

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【フジマサマーチの元ネタ】

 

フジマサマーチは実際の競走馬マーチトウショウという名前の芦毛の牡馬がモデルではないかと言われています。

 

史実でも笠松競馬時代にオグリキャップに唯一勝利した馬であります。

 

ここからは競走馬マーチトウショウについてご紹介していきます。

 

【ライバルと過ごすカサマツ競馬時代】

 

1985年に北海道にある秋田牧場で生まれます。

 

ちなみに、マーチトウショウはトウショウ牧場の「トウショウ」という冠名は関係ありません。

 

実馬の名前の由来は不明ですが、漫画のフジマサマーチの名前はマーチトウショウのトウショウを藤正(トウショウ)からフジマサとよみかえ、順番を逆にしてフジマサマーチになっているようです。

 

父馬プレストウコウは芦毛の馬ながら史上初で1985年の菊花賞を制しております。

 

母馬マーチフアストは父馬にアイルランドのマーチウインドをもちます。

 

マーチトウショウは1987年に笠松競馬場のサラ系3歳新馬戦でデビューします。

 

このレースにはオグリキャップも出走しており、クビ差での勝利をあげます。

 

その後に再びクビ差でオグリキャップに勝利しますが、この時オグリキャップは脚に不安を抱えており、体調が万全ではなかったこと、800mという短距離でオグリキャップがスタートを出遅れたことが要因となって、敗北しています。

 

その後にオグリキャップの体調が回復し、距離も1400mと長くなり、マーチトウショウはオグリキャップから勝利をつかむことができず、2着や4着のレースが続きます。

 

そして、1987年ゴールドジュニアのレースをもってオグリキャップは中央競馬に移籍します。

 

マーチトウショウは最初の2度の勝利以降はオグリキャップに勝つことはできませんでしたが、「地方でオグリキャップに勝った唯一の馬」と称されます。

 

オグリキャップが去った後はカサマツで一番強い馬であるようにサラブレッドカップに勝利しますが、その後は2着、6着と順位を落としていき、東海ダービーには4着という結果となりました。

 

しかし、調子を取り戻し東海ダービーを制したフジノノーザンを岐阜王冠賞で下し、勝利をあげます。

 

【マルゼンスキー】

シンデレラグレイの作中で、フジマサマーチを見たマルゼンスキーは「あの娘、どこかで見たことあるような気がするのよねぇ」というシーンがあります。

 

これは史実を元にしており、マーチトウショウの父馬プレストウコウはマルゼンスキーと同期の馬です。

 

2頭が共に出走した日本短波賞は、マルゼンスキーが菊花賞馬のプレストウコウに7馬身差で勝利しています。

 

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【短い中央競馬時代】

 

マーチトウショウは1989年、なんと中央競馬に移籍します。

 

オグリキャップは12戦10勝という成績を残して、中央移籍しているのに対して、マーチトウショウは22戦4勝という成績での中央移籍でした。

 

本来なら中央に移籍できる成績ではないのですが、地方でオグリキャップに勝った馬というイメージから中央競馬に脚を踏み入れることになります。

 

しかし、あまりにも悲惨な結果となります。

 

●門松ステークス1400万以下、16頭中16着。

前走の1600mに対して1400mと大きな距離の違いはなく、コースもカサマツと同じダートでした。

 

●橿原ステークス1400万以下、12頭中12着。

 

●武庫川ステー 1400万以下、16頭中16着。

コースを芝に変えても結果は変わりません。

 

●4歳以上900万以下、16頭中16着。

 

結果4戦を終え、すべて最終着で前の馬から10馬身前後離された大敗で中央競馬を去ります。

 

その後、夏の休養をへて笠松競馬に戻りますが、菊花短距離特別でも10頭中10着という結果となります。

 

その後、マーチトウショウの勇姿は笠松競馬で見ることはありませんでした。

 

【漫画はどう描かれるか】

史実を再現している漫画シンデレラグレイ。

 

漫画では東海ダービーを4着で終えたフジマサマーチですが、実際に今後は中央に移籍するのか気になるところです。

 

ちなみにマーチトウショウが中央で出走した門松ステークスと橿原ステークスにはオグリキャップのクラスにひっそり登場しているバンブーメモリーも史実では走っています。

 

漫画の今後も展開もまだまだ気になりますね。

 

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【再び花咲く高知競馬時代】

 

笠松競馬での大敗後、マーチトウショウは高知競馬に移籍します。

 

初レースは2着という結果に調子を取り戻したように見えましたが、その後は6着以下の順位が続きます。

 

翌年1991年3月のレースにて2年半ぶりの勝利を上げます。

 

その後の3月から12月までは13戦中5勝2着6回と5着以上の結果を残します。

 

そして1992年福寿草特別の勝利を最後に4着以下のレースが続き引退となります。

 

2006年までは愛媛の牧場で乗馬として親しまれていましたが、その後の消息は不明となっておりマーチトウショウの最後はわかりません。

 

【高知競馬】

高知競馬といえば1998年にデビューしたハルウララが有名です。

 

なので、マーチトウショウはハルウララの先輩馬に当たります。

 

【「永くレース場に立ってみせるよ」】

漫画でフジマサマーチはオグリキャップに「走って 走って 走り続けて お前よりも永くレース場に立ってみせるよ」といってオグリキャップを送り出します。

 

史実では、1990年の有馬記念を復活勝利をあげたオグリキャップに対して、マーチトウショウは1992年まで高知競馬で走り続けており、セリフの通りオグリキャップよりも永く走っています。

 

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フジマサマーチのモデルのマーチトウショウが中央競馬に移籍したことには驚かされました。

 

余りにも残酷な結果にはつらいですが、それだけオグリキャップの異質さが強調されるものでした。

 

史実を取り入れた物語の漫画はアプリゲームやアニメと違った角度から楽しめる内容となっています。

 

これを機に漫画を手に取ってみるのはいかがでしょうか。

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