鬼滅の刃の猗窩座(アカザ)の過去とは?弱者を憎む本当の理由

鬼滅の刃の猗窩座(アカザ)の過去とは?弱者を憎む本当の理由

 

鬼滅の刃で、主人公たちと相対する鬼たちの中でも、特に強力な敵として存在する十二鬼月。

 

さらに、その中でも上位から3本指に入るほどの強敵として猗窩座(アカザ)という鬼がいます。

 

猗窩座は鬼滅の刃のキャラの中でも屈指の戦闘狂で、常に自身の強さの証明の為に強者を求めていますが、実はそんな彼にも人間時代には壮絶な過去があったのです。

 

今回はこの猗窩座の過去についてご紹介します。

 

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【猗窩座(アカザ)の過去】

 

猗窩座は主人公である炭治郎を罵倒していたり、味方側の上位戦力である柱のひとり・煉獄を死に至らしめていることから、憎らしく思っている読者も多いでしょう。

 

血鬼術で強化した身体能力による、圧倒的な破壊力を有した強敵。

 

強さを追い求め、また老いて弱くなっていく人間を見下したりなど、弱者をことさら嫌う鬼です。

 

なぜ、そうまで強さを求めるのでしょうか?弱さを憎む猗窩座には、過去に何があったというのでしょうか?

 

ここではそんな猗窩座が、鬼になる前はどのような人間だったのかを紹介していきいます。

 

【貧しさの中で】

 

人間だったころの猗窩座は狛治」という名前でした。

 

貧しい家の生まれで、彼は病気で寝たきりの父と二人で暮らしていました。

 

貧しさのため、父の薬をまともに買うことのできなかった狛治は、父の薬の代金のためにスリに手を染めていきます。

 

©吾峠呼世晴/集英社
鬼滅の刃 154話より引用

 

そうして盗んだ金で薬を買って、父の病気を治そうと考えていました。

 

しかし当然、たびたび奉行所につかまり幾度となく仕置きを受けてしまいます。

 

【父を守れなかった少年】

刑罰を受けながらも威勢を張る狛治を、お奉行は「鬼子」と呼び、周りからも忌み嫌われます。

 

そうした中でも、狛治は「薬はまともにしてたら高くて買えやしないんだよ」と言って、父の薬の為に罪を重ねていきます。

 

そして、刑罰を受けるたびに狛治の腕には罪人としての入れ墨が入れられていきました。

 

鬼としての猗窩座の身体の文様はこの罪人の入れ墨に由来するものなのでしょう。

 

そして、狛治の入れ墨の6本目が刻まれた日、狛治の父は自ら首を吊ってしまいました。

 

父は狛治に、「真っ当に生きろ。まだやり直せる。俺は人様から金品を奪ってまで生き続けたくない。迷惑をかけて申し訳なかった」と遺言を残しました。

 

狛治は「父のためなら自分はどうなってもかまわない」と罪を重ねていました。

 

しかし、それがまた父を追い詰めていたのでしょう。

 

狛治は、自分の命よりも大事な人を、結局助けることができませんでした。

 

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【師・慶蔵、そして恋雪との出会い】

©吾峠呼世晴/集英社
鬼滅の刃 155話より引用

父が亡くなった後、狛治はあてもなく江戸へと移り、父を失った喪失感を払うかのように毎日喧嘩していました。

 

その腕っぷしは大の大人も歯が立たないほどです。

 

なぜ父は死んだのか、ということばかり考えやさぐれていた狛治は、ある日一人の武術者と出会います。

 

その武術者は、子供でありながら大人七人をのしてしまう狛治の力に目を向け、自分の道場にこないかと勧誘します。

 

しかし、素直に聞き入れる耳もなかった狛治は武術者に殴り掛かりますが、逆にのされてしまいました。

 

そして狛治は武術者の家に連れていかれました。

 

病弱な娘と二人で暮らしているという武術者・慶蔵に、狛治は罪人の自分を家においてもいいのかと尋ねます。

 

慶蔵は、その問いにあっけらかんとした笑顔で返しました。

 

猗窩座が炭治郎にやたらと敵愾心を向けていたのは、その時の慶蔵の面影を見ていたからのようです。

 

狛治は慶蔵に頼まれ娘の恋雪の看病をして暮らしていくことになりました。

 

泣いたり誤ったりの多い恋雪でしたが、狛治は看病自体は父を看ていた経験があるため苦にもなりませんでした。

 

むしろ看病されて心苦しく思っている病人の心中を思いやれるほど、狛治は優しい男でした。

 

慶蔵は、そんな狛治を「守るべきものを必要とする狛犬」と評しました。

 

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【花火の下の誓い】

狛治は恋雪の看病をしながら、慶蔵から武術を学んで生活していくうちに、すさんでいた心も救われて、真っ当に生活できるようになっていました。

 

しかし、慶蔵が人から譲り受けていた彼の道場と土地を、もともと狙っていた剣道道場の連中からの嫌がらせを受けてもいました。

 

三年経ち、狛治が十八歳になったころ、看病の甲斐あってか、恋雪の身体の調子も良くなってきており、寝たきりでなくても普通に暮らせるようになっていました。

 

そんな中、狛治は慶蔵から道場を継いでほしいと頼まれます。

 

それは、慶蔵の娘である恋雪を嫁にもらってほしいという意味でもありました。

 

罪人である入れ墨が彫られていた自身には、想像のできない幸せを前にしていました。

 

恋雪と二人で花火を見に行っていた夜、狛治は本当に自分でいいのかと尋ねます。

 

恋雪は、病弱であった自分に対して当たり前のように未来の話をしてくれた狛治への想いを語り、逆に狛治にプロポーズしました。

 

夜空に花火が鮮やかに開いていく中、狛治は恋雪の言葉に、「俺は誰よりも強くなって一生あなたを守ります」と誓いの言葉で返しました。

 

©吾峠呼世晴/集英社
鬼滅の刃 155話より引用

 

この時の狛治は、恋雪も、慶蔵も、毒殺されてしまうなんて夢にも思っていませんでした。

 

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【人でありながら鬼に……】

その日、狛治は父親の墓参りのため、恋雪と慶蔵に見送られながら道場を遠く離れていました。

 

父の墓前では祝言を上げる報告をし、日が暮れる前には道場に戻りました。

 

しかし、道場の前には物々しい雰囲気で、何人もの人がいました。

 

帰ってきた狛治に告げました。誰かが井戸に毒を入れた、と。

 

そして二人とも―。

 

©吾峠呼世晴/集英社
鬼滅の刃 155話より引用

 

どうやら土地を狙っていた剣術道場の連中の仕業らしいと聞かされます。

 

狛治は、強くなって守ると誓ったはずの恋雪の亡骸を抱いて嗚咽を上げて泣きました。

 

その後、狛治は剣術道場の人間を全員惨殺してしまいます。

 

それは素手による頭部破壊や内臓破壊など、おおよそ信じがたいような内容だったため、奉行所に残されていた記録も30年後には作り話だとされて廃棄されるほどのものでした。

 

【本当の鬼となった狛治】

剣術道場の人間を惨殺し、血濡れで歩いていた狛治。

 

そこへ、鬼の頭領である鬼舞辻無惨がどこからともなく現れます。

 

鬼を作った覚えのない場所で鬼が出たと聞いたという無惨は、襲ってきた狛治の拳をかわし、逆に彼の頭部に手刀を叩き込むことで自らの血を与えます。

 

©吾峠呼世晴/集英社
鬼滅の刃 155話より引用

 

父も、師も、愛した女性も、守りたかったものは何一つ守れず、殺戮に手を染めてしまっていた狛治。

 

もはやすべてがどうでもいいと、無惨の血を受け入れ鬼と変わり果ててしまいました。

 

このように猗窩座は、人間時代の非常に残酷なめぐりあわせによって生まれた鬼といえます。

 

そして、「弱者は卑怯な手で愛するものを死に至らしめる」「弱者は口先ばかりで何も守れず、耐え忍ぶこともできない」という考えから弱者を憎み、強者となる為に鬼として生きていきます。

 

【猗窩座という名前】

無残が鬼として彼に名づけた「猗窩座」という言葉。

 

この名前の意味は「役立たずの狛犬」という意味だそうです。

 

師から「守るべきものを必要とする狛犬」と評されましたが、守るべき者を守れなかったという点では、皮肉にも言いえて妙な名前かもしれません。

 

だからといって、こんな名前をつけるとは酷いものです。

 

【猗窩座の血鬼術と技】

猗窩座が血鬼術を使うときにあらわれるのは雪の結晶の紋様。言わずもがな恋雪の名前からでしょう。

 

そして猗窩座の繰り出す技の数々は師・慶蔵から教わった型に酷似しています。

 

また技の名前は、いずれも花火の種類の名前だそうです。

 

 

     

 


 

猗窩座は非常に悲しい過去を宿していた鬼です。

 

そして、猗窩座が弱者を嫌っていたのは、弱者は卑怯な手で愛するものを死に至らしめたから。

 

また、弱者は口先ばかりで何も守れず、耐え忍ぶこともできなかったから……、だったのでしょう。

 

最期は炭治郎との戦いによって、自ら命を絶ちますが、この事で自身が救われ、あの世で恋雪と再会しました。

 

狛治は地獄に落ちるのでしょう。

 

ただおかしなことを言うようですが、狛治と恋雪の安らかな日々を願わずにはいられない話になっていました。

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