鬼滅の刃の舞台は大正時代！この時はどんな事があったのかを簡単にご紹介

初の劇場版作品が歴代興行収入1位を記録し、人気が衰えない「鬼滅の刃」。

「鬼滅の刃」は大正時代を舞台にした作品で、昔の日本を描いたシーンも多く見られます。

今回はそんな大正時代に起きた出来事について紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。

【鬼滅の刃の時代設定は大正時代】

©吾峠呼世晴/集英社
鬼滅の刃　1巻より引用

「鬼滅の刃」の物語は大正時代が舞台で、当時の人々の暮らしが見事に再現されています。

大正時代は人々の生活が今の様式へと変化した時代で、「鬼滅の刃」の作中には着物を着た人から、帽子やシャツ・ネクタイを身につけた人まで様々です。

江戸時代末期に日本が開国してから間もないということもあり、西洋の技術が国内に浸透し普及してもいます。

軍人ではない一般市民は刀や銃といった武器は持っておらず、太平洋戦争までの束の間の平和な時代でもありました。

「鬼滅の刃」の作中では、刀を持ったまま列車に乗り込もうとする炭治郎たちを駅員が静止する場面もあり、帯刀する人などはいないほど平和な時代だったようですね。

【大正時代ってどんな時代？】

©吾峠呼世晴/集英社
鬼滅の刃　2巻より引用

「鬼滅の刃」の舞台となった大正時代は、どのような時代だったのでしょうか。

ここからは大正時代の特徴や、大正時代に起きた出来事について紹介していきましょう。

【大正時代は15年しかない】

大正時代は1912年から1926年まで使われた元号で、天皇の即位から亡くなるまでを一つの元号とするようになった明治以降では最も短い年号です。

大正時代が他の元号よりも短い理由は、大正天皇が47歳という若さで亡くなったためです。

他の元号よりも短い大正時代ですが、歴史的に重要な出来事も複数起きており、とても重要な時代です。

ちなみに、明治天皇は14歳で即位、大正天皇は32歳で即位、昭和天皇は25歳で即位と、平成以前の天皇は非常に若い時期に即位しています。

【大正デモクラシー】

大正時代の最も大きな出来事は、大正デモクラシーでしょう。

大正デモクラシーは、民主主義の基礎になった運動で、「民意がきちんと反映される政治」を民衆が求めるようになりました。

背景としては、産業革命による劣悪な労働環境、戦災等による増税等により、人々の貧困化が加速化していった為、このような運動が起こったとされています。

この時代に設けられた普通選挙法や政党政治は、現在の日本にも脈々と引き継がれています。

【第一次世界大戦】

大正時代の日本と世界の関係を語る上で欠かせないのが、第一次世界大戦です。

大正3年(1914年)のサラエボ事件をきっかけに勃発した第一次世界大戦は、ドイツを中心とする同盟国軍とイギリスを中心とする連合国軍の戦いで、世界的な戦争にまで発展しました。

日本はイギリスと同盟を結んでいたため、アジアにある同盟国軍の植民地を中心に攻め入りました。

この戦争により、同盟国への支援物資の輸出が急増したため、国内ではバブル期のような特需で、景気も物価も高騰することとなります。

【米騒動】

米騒動は米をはじめとする様々なものの物価が上がったことが原因で、多くの主婦が米屋に殺到しました。

第一次世界大戦によるバブルによって物価が高騰しましたが、一般の人々はこれについていけませんでした。

にも関わらず政府はシベリア出兵を強行し、物価は更に高騰したのです。

政府の強行に反発する形で米騒動は起きており、大正デモクラシーの影響がここにも見られますね。

【関東大震災】

大正時代も終わりに差し掛かった大正12年(1923年)に起こったのが、関東大震災です。

関東大震災は相模湾を震源地とするM7.9の地震で、関東地方を中心に大きな被害をもたらしました。

正午ごろという最も活動的な時間に発生したこともあって、建物の倒壊に巻き込まれた人よりも火災で亡くなった人の方が多かったのです。

炭治郎の物語は大正元年(1912年)頃から始まっているので、炭治郎たちは大人になった頃に大震災を経験することでしょう。

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以上、「鬼滅の刃」の舞台になった大正時代について紹介してきました。

大正時代の日本であることを意識しながら作品を読むと、また新しい面白さが見つかるかもしれません。

この記事に興味を持った方は、「鬼滅の刃」の原作を是非読んでみてくださいね。